【元農水事務次官長男殺害事件】長女の自殺が明らかに…熊沢英一郎の家庭内暴力の数々「これしか方法が…」熊沢英昭被告の苦悩

今年6月、東京都練馬区の自宅で長男・熊沢英一郎さん（当時44）を刺殺したとして殺人罪に問われている元農林水産省事務次官の熊沢英昭被告（76）の初公判が11日に開かれた。

熊沢は、東京地裁（中山大行裁判長）の裁判員裁判初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。

弁護側は、英一郎氏が統合失調症やアスペルガー症候群と診断されていたと明かした。
「被告はそれまで長男の英一郎氏を必死に支え、大事に思っていた」と主張。

「これしか方法がない」手紙に残し殺害を決意

検察側は冒頭陳述で、熊沢被告が事件の6日前に英一郎さんから激しい暴力を受けていたことをあげ、長男の家庭内暴力を恐れた熊沢被告が「これしか方法がない」と手紙に残し、殺害を決意したと指摘。

弁護側は「被告は殺されると思い、とっさにやむをえず刺してしまった。被告が事件を起こさざるをえないほど殺されると思ったのはなぜなのかということに注目してほしい」と述べた上、長男が統合失調症やアスペルガー症候群と診断されていたと明らかにし、被告は社会復帰に向けて支えてきたと主張した。

12日に被告人質問が行われる。

熊沢被告は裁判長から起訴事実を問われると、小さな声で「間違いありません」と答えた。

熊沢被告の妻も出廷し証言した。
妻は長男の持病に触れ、「普通の子に産んであげられなかった。英昭さんの罪を軽くしてください。お願いします」と涙声で訴えると、膝の上で両拳を握りしめ、じっと目をつぶった。

熊沢英一郎の暴力『事件の経緯』

長男・熊沢英一郎氏は都内の有名私立中学に進学した。
しかし、2年生になると、いじめを受け、それをきっかけに熊沢被告と妻に暴力を振るうようになった。

高校卒業後は東京・目白などの別の家に住まわせものの、ゴミをため込むなどの苦情があり、事件1週間前の5月25日に実家に戻ることになる。
その翌日、熊沢被告がゴミについて英一郎氏に話をにすると、長男は立腹して被告に暴行。
「殺すぞ」と言われた夫婦は長男を恐れ、自宅の2階にこもり生活するようになり、殺害を決意した。

「息子を刺し殺しましたので、自首したい」

熊沢被告は自ら110番通報した。
警視庁とやりとりした際の音声も法廷内で流された。

事件前に熊沢被告が妻に宛てた手紙

「これまで尽くしてくれてありがとう。感謝しています。これしか他に方法がないと思います。死に場所を探します。見つかったら散骨してください。英一郎も散骨してください」

奇しくも凶器となった包丁は、農水省勤務時に治水事業の記念品として贈られたものだった…。

妻が証言『熊沢英一郎の家庭内暴力』『長女の自殺』

熊沢被告の妻は証言として、このように述べた。

「中学時代から１０００回以上の暴力を受け、ろっ骨が折れたり、のど元にライターや包丁を突きつけられたこともあり、殺されると思った」

「長男が実家に戻った後、二人きりになった際に「お父さんはいいよね、何でも思い通りになって。それに比べて自分の人生は何なんだ」と机に突っ伏して泣いた」

「長女は長男の素行などから縁談がうまくいかず、自殺した」

逮捕された際、熊沢被告は直前に発生した川崎市で起きた20人殺傷事件を知り、「長男が人に危害を加えるかもしれないと思った」という趣旨の供述をしたとされる。
検察側、弁護側ともにその川崎の事件への言及はなかった。

ネットの声

管理人の率直な感想

ウンコが屁こいたようなコメントが1件混じっていますが、みなさんの心情を逆撫でする意図だと思うのでシカトします。

熊沢被告の判決ですが、みなさんは懲役刑か情状酌量を大いに含んでの執行猶予のどちらがいいと思いますか。

僕は、なまじ執行猶予で釈放されたら、この夫婦が死を考えるような気がして怖いです。
死を選ばなくても、心は既に死んでいる。

懲役刑なら、刑務官の監視下のもとで刑務という「やるべきこと」があり、規則正しい生活が出来る。
しかし、一人残された奥さんはどうなるのかという問題も発生する。

難しい。

長男の素行によって全てが壊れた家庭。

長女は自殺し、長男は熊沢被告自らの手で殺害しなければいけない状況になってしまった。
人の親としてこれ以上の地獄がありますか。

「精神疾患だった」で片づけられるものではない。
もしも地獄というものが存在するなら、英一郎氏は地獄でも大暴れしていることでしょう。

なぜ自分が殺されなければいけなかったんだと。

殺されて然るべきというか、親としてもそうですし、近隣の子供たちにも危害を加えるかもしれないという状況を考えると、英一郎氏には死しかなかったんだと思う。
熊沢被告は自決するより辛い選択をした。

自分の手で殺めるしか方法はない。

その通りだと思うし、この息子を持った親としての最後の務め。
その務めが終わっても、まだ務めを果たさなければいけない。

酷な話ですが、それが人間社会。

ゴミの出し方を心配する父親。
元事務次官という立場がありながら、全く無知のコミケに息子のために参加する。

親心はあったし、物凄く愛していて可愛い存在だったと思うんです。

僕の父親は優しいですし尊敬もしていますが、僕のゴミ出しなんか何も疑問に思わないし、仮にコミケにブースを開くと言い出しても「何それ？まあ頑張れ」くらいなものです、きっと。

コメントにもありましたが、大学が変わるチャンスだった。
逃しちゃったんです。

悪いのは全て熊沢英一郎氏です。
他に悪人は存在しない。