「車が衝突したようなドン!という物凄い音がしたんです。すぐにパトカーが家の近くの路地に入り込んできて、『小学校に避難してください』とスピーカーで指示を流していました。2階から外を見渡すと、盾を持った警察官がたくさん走り回っていて、『タダ事じゃない』とすぐにわかりました」(近隣住人)
1月27日21時頃、埼玉県ふじみ野市の閑静な住宅街の民家から突然銃声が響き渡った。
猟銃を発砲 閑静な住宅街を恐怖が覆った
この家を訪れていた男性が「銃で撃たれた」と119番通報し、警察官が現場に急行したが、この家に住む無職・渡辺宏容疑者(66)が、訪れていた医師の鈴木純一さん(44)を人質に立てこもった。近隣住民はすぐさま近所の小学校と中学校に避難。集まった報道陣には防弾チョッキをつける姿もあり、現場は一気にものものしい様相となった。
埼玉県警は翌朝8時、施錠された玄関のドアを破り、閃光弾を投擲して突入。渡辺容疑者を確保し、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。
人質となった鈴木さんは意識不明の重体で病院へ搬送され、その後死亡を確認。理学療法士の男性は胸のあたりを撃たれ重傷、医療相談員の30代男性が催涙スプレーをかけられ軽傷を負うという大惨事となった。
社会部記者が語る。
「渡辺容疑者は92歳の母親と2人暮らしで、いわゆる“老老介護”をしていました。事件前日の26日に母親が死亡し、翌日に鈴木さんら7人が弔問に自宅を訪れ、トラブルになったようです」
「警察官が突入した時には、渡辺容疑者は1階和室のベッドと窓の間に身を隠していました。ベッドの上には犯行に使用した散弾銃が置かれ、自宅には前日に亡くなった母親の遺体と鈴木さんが放置されていた。自宅で発見された散弾銃は計2丁で、登録済みのものです。
渡辺容疑者は立てこもっている間、警察と自宅の固定電話で数回連絡をとっていましたが、『被害者を救出したい』とか『被害者が全く動かない』などと話しており、精神的に不安定な様子だったようです。埼玉県警は渡辺容疑者を殺人罪で送致する見込みです」(同前)
担当医と患者の家族間で起きた、突然の悲劇――。
だが、実は事件の予兆は1年前からあったようだ。地元の医師会の相談窓口に渡辺容疑者はたびたび、介護の悩みを電話していたという。担当者が当時を振り返る。
加害者は孤独に“老々介護”「ご飯もお風呂も全部自分で」
「渡辺容疑者から去年の1月以降、約15回相談の電話がありました。『食事を食べない』『排せつをしない』というのが主な内容だったと思います。鈴木先生は92歳の母親の体調を慮り、無理な投薬などは勧めていない様子でしたが、渡辺容疑者は『最後まで診て欲しい』と何らかの手を打つことを望んでいたようです。治療方針を巡って双方で意見に食い違いが生じたことが、鈴木先生に不信感を抱くきっかけになったのかもしれません。
渡辺容疑者から最後に電話があったのは1月24日でした。私が話を整理して、『もう1回先生と話をしてみたら』と伝えると、『そうですか、聞いてみます』と素直に答えていましたよ。激高したりする様子もなく、淡々と話していました。ただ、以前から『ご飯もお風呂も全部自分でやっている』と言っていましたし、介護サービスなども利用していないと聞いていたので、介護の悩みを1人で抱え込んでいるのではないかという心配はしていました」
しかしながら鈴木さんの医師としての仕事ぶりを聞くと、そんな渡辺容疑者に親身に対応していただろう姿が浮かんでくる。
「鈴木先生はきちっと患者さんに治療の説明をしますし、在宅診療の医師では一番最初に名前があがるぐらい地元での信頼が厚い先生でした。在宅となれば、24時間、患者の対応をしなければなりません。忙しいなかでも車でおにぎりを食べながら、地元のために現場を駆け回る姿が目に焼き付いています」(同前)
鈴木さんは、2003年に東京慈恵会医科大学を卒業し、呼吸器内科を専門としていた。コロナ禍の最近では「他の患者にうつすわけにはいかないから」と一般診療を終えた後、夜遅くにコロナの発症患者の治療に駆け回る日々を送っていたようだ。多くの担当患者を抱え、奔走していた。
信頼が厚かった被害医師「ちょっとぽっちゃり。明るい先生」
実際に、鈴木さんに父の最期を看取ってもらったという50代女性は鈴木さんの人柄をこう振り返る。
「ちょっとぽっちゃりしていてね。上から目線じゃない、本当に明るい先生でしたよ。父は亡くなるまで2年間、先生のお世話になったのですが、『お父さん元気ー?』と大きな声を出しながら白衣で自宅にやってくるんです。父以外にも『夫が無呼吸症候群のようなんです』というと『無料で診るよ』と即答するような、気前の良い先生でした。私が介護に疲れて『仕事を辞めようかな』と愚痴をこぼした時も、『辞めない方がいい』と親身に相談にのってもらいましたね」
患者が急変したときも、そして最期のときも、鈴木さんは患者や家族に寄り添った。
「父がショートステイ先で熱を出した時も、私がパニックになるなか、すぐに駆け付け、入院先の病院や救急車の手配をしてくれました。その夜、『今回は厳しいかもしれない』としっかり向き合って話してくれたのを覚えています。父が亡くなった時も仕事を終えてから病室に来てくれて、『よく頑張ったね』とハグをしてくれました。
私も父が亡くなった後は、先生に持病を診てもらっていました。最後に会ったのは昨年末で、2月にも診てもらう予定でした。甘いものが好きなので、今後行く時はお菓子を持っていこうと思っていたのですが、突然叶わぬ夢となってしまいました」(同前)
24時間対応で患者と向き合い、地元に愛された医師の突然の死。渡辺容疑者との間に、何があったのか。真相の解明が待たれる。
参照元:https://bunshun.jp/articles/-/51756
母親に永遠の命を求めたのか、それとも…老々介護と診療方針トラブル【ネットの声】
たいてい、他に身寄りなし、友達なし、仕事も子供もなし。
何にもない。
子を自立させられなかった親が悪いけど、放置できない問題です。
大阪の件といい、自暴自棄な事件が続く。
合掌。
それを受け入れられない66歳の男は、精神疾患があったのかな。…八つ当たりでしょ。
大切な命が、こーいう人間に消される理不尽さ。
いたたまれない。
人が人の一生を背負うのは無理だ。限りある命を自分の意思があるうちに無くすことが幸せなのではと思う
何万人に感謝されてもたった一人に殺意を持たれるほど恨まれちゃあまともに真面目に医者やろうなんて誰も思わない。
こんな患者と家族は受け持ったら終わりだとさっさと他の医者なり行政なりに押し付ければよかった。
だってどんなにいいお医者さんでも恨まれて死んでしまったら、何も報われない誰も救われない。
だったら在宅じゃなくて終末期病棟で胃ろう膀胱ろう人工呼吸器装着になると思うけど。
今現在も黙秘続けてるみたいだけど、結局何がしたかったんだよ。
医療方針に文句あって呼び出したらしいけど、散弾銃いらないだろ。
最初から殺す気だったとしか思えない。
それとも散弾銃1回あてたくらいで死なないとでも思ってたのか?
猟銃を使うとかも有り得ない。
身勝手極まりない。
92歳の母親も殺された医者も浮かばれないよ。
医療は魔法じゃない。
医者は魔法使いじゃない。
お母さん立派に生き切ったじゃないですか。
何の不満があるんですか
犯人はファザコン何だね絶対に。
無理に長生きなんてさせなくていいわ
きっと宏は人間は老衰で死ぬ生き物であることを知らなかったんだ
病院の診察で介護の悩みを相談したところで、適切な回答は期待できません。
聞き流されることもままあります。
訪問医療の現場にも、時にはソーシャルワーカーが同行する仕組みが必要に感じます。
亡くなられた先生を頼りにし、拠り所としていた他の患者さん、介護されているご家族にとって大きな痛手です。
どんな言い訳をしても決して許されない。
92才なら老衰も有るだろし延命処置する事の方が本人を苦しめる事も有る、この主治医の先生は最善の処置した事信じる。
国民に年配者の現状を共有できたら変わるかも。
というより一人ひとり変える意識を持たなければ。
何度も電話してきて電話口で怒鳴る。
担当者はそれらの対応で業務が滞る。
結局クレーマー専門の担当者が窓口となる。
そんなに文句をあるなら他の病院行けばって思うが、だいたいは他の病院でも同じくトラブル起こしてたりする。
なんとかならないものか…
1人で介護するのはものすごく大変、だから、それをやり遂げているプライドがある。母親の身体状態については、24時間介護している自分が誰よりも(医者よりも)わかっている。みたいな。そして全てを犠牲にして介護しているうちに、自分の自尊心、存在意義も母親の介護にかかっていく。
だから母親の状態が悪化すれば専門家である医師にも食ってかかる。母親が亡くなると絶望する。唯一の人間関係と自分の存在意義を失うから。それとひょっとすると収入源も断たれるから。
ワクチンの接種業務に加えてコロナ流行により、現場はとても大変な状況にあります。
診察をすることが重要ですが、やはり病気だけ診ていればいい、ということはなく家族のケアにかなり時間を要します。ケアマネジャーや訪問看護など、役割を分担していかなければ本当に無理。
また、あまりに感情移入することも危険に感じます。言い方は悪いけど演技をしているくらいに冷静じゃないと関わるエッセンシャルワーカーは体も心も壊れてしまう。
医師や看護師は命を削りながら診療している本当に大変な仕事だと思っています。
普通は介護認定されるし、その際に入るはず。
1人で苦しんでいる姿が垣間見える。
どうにかするための相談が、他にたらい回しでは、より苦しむだけだったのだろう。
だが、医師を殺害するのは絶対に違う。
医師が撃たれていたのだから即突入すべきだったんじゃないのかな
警察の対応は正しかったってことになるんだろうけどさ
いずれにしても、最悪の結末。
いつ人生終わるなんてわからない。
先生亡くなって心底ショックです。
情報共有、情報共有
火葬は誰が立ち会うの?遺骨は誰が守るの?
きっとお母様も心配で、安心して天国に行けない。
このあと事情聴取やら裁判やらで手前勝手なことを述べ立てるだろう。聞くだけで腹が立つよ。
親戚いないの?悲しいわ
恐ろしいよね。
医療相談員、理学療法士、医師。
面子をみると、最善の医療を提供したという説明を想定してたのだろうか?と思うんだけど、この加害者男性の性質を考えると逆効果になることは想定できたはずなのに、と考えると、呼び出されたとみるのが自然かな。
これだけの人数、しかも男性職員ばかり訪問したってことは、おそらく元々要注意人物だったのではないかな。
医療の説明するためというより、トラブル対策。
警察と、もっと柔軟に連携できるといいよね…
思いきりが良ければ、何やっても防げなかったかもしれないけど。
どう頑張っても限界はあるよね…。
そんな恨みで人を撃つなんて論外。
患者思いの医者だったらしいじゃないですか。
気の毒すぎますよ。
何でこんな犯人に未来があるのか。税金で守られた檻の中で安全に生きていける。食事は1日おきに一食とかでいいと思う。節税。
狂った人は早めに見つけて隔離して自分で自分を始末するようにさっさと誘導してしまうのが一番。
熱心で真面目なお医者さんだったようだな。
善人が損をして人間の成りをした狂った動物や悪人が得をする世の中というのは社会として終わってる。
食事がうまく飲み込めないので胃ろうをとか言ってたみたいだし母親を死なせたくなかったのだと思うね
結構親の年金を当てにしてる人多いかもしれんね
ただ人は不死身ではないし医師は神ではないことが理解できていないし、結果に対し暴発する点など自己中心的極まりない
加害者は孤独からくるものなのか思い込みが激しく自己中心的な捉え方しかできず、挙句に逆恨み
治療方針などで親身になってくれる医師などに依存しやすいのでしょうか
それに恨みの対象の周りにいる人も巻き込んで、破壊的な行動にでるところも同じ
この事件、直感的に言えば、人を死なせたから殺したという主張なんだが
逆説的に言えば、人をとにかく生かしてるから起きた事件とも見えるわ
とめどない寿命の伸長、介護疲弊、医療の進歩、
この事件は医学にその在り方を問うていると思うわ
人間には寿命と言うものがある。
いくら優秀な医者でも寿命と言う病気は治せない。
そこに医者の責任があるのだろうか?
多くの命を助ける医者を、自分の身勝手な思いで殺してどうする。
自己中心的な行動にも程がある。
一体親が何歳まで生きていられると思っていたのか、覚悟が出来てなかったのか?
どんだけマザコンだよ!!
不信感を持ったなら、鈴木先生に相談せずセカンドオピニオンでもすればよかったんじゃないかね?!もう、ホントに頭にくる事件だ。理不尽すぎる。去年の大阪であった放火殺人事件といいあまりに身勝手な事がありすぎる。医者は患者を選べないからな~・・・
日本は安全な国じゃないのか?
ご遺族の事を考えると泣くに泣けないだろうし、怒りをどこにぶつけていいのか分からないだろうな。自分がその立場に立ってたら発狂しそうだ。
こんなモンスター級の奴が猟銃2丁も所持していたことに驚いた。なんで免許出してんだよ!
ただ、現状、介護は辛さしかないのはどうにかできないのかね。自分の親が、一生懸命育ててくれた親がどんどん人としての機能を失っていく。寝たきりなら、下だけでなく体中が機能しなくなっていく。健常ならもっと大変。喚く暴れる徘徊する。
今の日本の介護の状況、カネが無ければ自分でやるしかない。
自身が経験して切実に思う事は、ピンピンコロリか、子供には延命などしなくていいし放っておいていいんだよ、としか思えない。
というかもし僕が医者だとしたら治療方針に不信感抱いて殺すような人の治療に関わりたくありません。
治療方針に不信感抱いて殺すという思考回路は僕個人の考えでは、とても異様で怖いです。
そもそも、動かないからお腹は空かないし、動かないと腸も動かないから排泄も上手くいかない。
無知で介護をしていること自体が違うよ。
今回、優しい先生だから、マウントを取りやすかったんだと思う。
そんな奴って、図に乗るんだよ。
他人のせいにして、自分だけが不幸とか思ってさ。
年齢的にも採用はされないだろうし、今後は刑務所が良いと思ったとか?
訪問医療の先生は、本当に優しいんだよ。
そんな人を被害者にして、ほんとバカだと思う。
他の人のことは考えないのかね?
その先生を頼りにしている自宅介護者がたくさんいるはずなのに。
歳の取り方って、つくづく大事だと思う。
だからといってやったことはもちろんダメ。
きっとお母さん天国で悲しんでるよ。
自分の思い通りにならないからって医療従事者に当たっても仕方のないことなのに
遠回しでなくしっかり診療拒否できる仕組みがあれば良いのに
医療従事者をまもらないと
それなら希望の治療をしてくれる病院に変えるか、近くにないなら、希望の治療をしてくれる病院のそばに引っ越せば良かっただけ。
殺人の理由にはならない。
相当なトラブルメーカーだったようだが、介護をきっかけに、徐々に病んでいったんだろうか。
猟銃免許を持てるくらいなんだから、元はこんな気性ではなかったんだろう。
他人に母親への対応の注文は多いクセに、自分は母親を送り出す事もせずに人任せとはね。
お父さんが亡くなった後、お母さんが受け継ぎ(厚生年金の場合)、お母さんの年代だと年金額も結構多いと思います。
お母さんが亡くなった事により、収入が無くなる又は、かなり減収になる、もしそうだとしたら、お母さんの死により自分の生活も無くなる、と言う不安があっての犯行もあるのではないかと、自分も親の介護をしていて、亡くなった時に正直、哀しみも当然有りましたが、母は父から年金を受け継ぎ、結構、高額でしたので、生活の不安は感じました。
だからと言って、犯罪を侵すとか、ましてや親を診てくれた恩人の先生を殺害するなど、もっての他だと思います。
正直何故この様な発想になるのか真実の究明をし、世間に知らせて欲しいし、その後は厳罰に処して欲しいと思います。
医者にも限界があるでしょ。
そこに腹立てて猟銃で撃つ。
自分中心に世の中を見るのもいい加減にしてもらいたいものだ。
そもそもお母様だって、延命治療を望んでいたのか不明だし。
先生も病院関係者もそのご家族も他の沢山の患者さんも不幸にして、身勝手以外の何ものでも無い。
これでは葬儀の続きの火葬から埋葬までを行うために保釈が認められるのか?
母親の為の犯行というのなら、これこそ物凄い親不孝だと思います。
この犯人は全ての行動が人間として大切なものが欠けていると思います。
顔つき、罵声、いい訳、他の病院でのトラブル
なんで猟銃を持ってるのかも怪しいし、これから規制を強めるべき。
犯人の見た目で決めつけちゃいかんけど、なんかなぁ…
理不尽極まりない
そんなに不満あるなら希望どおりの治療してくれるとこ自分で探せや
うまくいかないことを他人のせいにして
とんでもないことする人間多すぎる
医師の先生にだって、家族、親兄弟いるのに、、
自分勝手極まりない。
やはり母親の年金目当てだったのかな。
医者よりなにより本人が1番の親不孝ではないか。
理不尽すぎる。
よくある、責任能力なしで、おとがめなし、で逃げられる可能性だけはないな。
地域包括支援センターも手が出せないくらいの案件だったんだろうな。そこに唯一関わっていた優秀な医師がこんな結末を迎えるなんて辛すぎる。
管理人の率直な感想
母親の治療方針でトラブルになっていたとの報道があります。
母親には長生きしてほしい。
多くの人が望んでいることだと思います。
しかし永遠の命なんて無い。
人はいつか必ず死ぬ。
容疑者はあれこれと医師に要求し、母親のことになると大声で怒鳴り散らすこともあった。
亡くなった医師の鈴木さんは、そんな容疑者にも親身になっていた。
担当医である鈴木さんが母親の死亡を確認し、事件当日に呼び出されトラブルに発展。
母親の年金目的による犯行だと考えている人もいますが、僕には容疑者が母親の長生きを望んでいたとしか思えません。
92歳なら充分長生きなんですけどね。
母親は子供が何歳になっても母親だと言いますが、容疑者はただ年齢だけを重ねた子供だったような気がします。
そんな子供による老々介護。
その末の悲劇。
逆ギレ。逆恨みの犯行に怒りを感じずにはいられません。
同時に、良い人が早世し悪人が生き残る不条理に憤りを覚えます。
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