去年9月、北海道旭川市で、30代の夫婦を殺傷した罪に問われている58歳の男の裁判…男の精神状態などの鑑定にあたった医師が「判断能力に著しい喪失はなかったものの、訪ねてきた夫の風貌などへの強い恐怖から、急性ストレス反応が生じていたとみられる」などと証言しました。
起訴状などによりますと、旭川市の無職、川口和人被告58歳は、近くに住んでいた30代の夫婦、Aさん(夫)とBさん(妻)を折りたたみナイフで何度も突き刺し、死亡したAさんを殺害、重傷を負ったBさんを殺害しようとした罪に問われています。
きっかけは、夫婦の小学生の娘の“いたずら”をめぐるトラブルでしたが、弁護側は、Aさんの言動などに恐怖を感じたための誤想過剰防衛が成立するなどどして、川口被告の殺意を否認。
14日から旭川地裁ですすめられている裁判員裁判では、被害者特定事項秘匿制度により、夫婦は匿名にされ、検察、弁護側は、それぞれ下記のように主張、経緯などを説明した他、これまで長女、現場に駆け付けた隣人Xさん、妻のBさんの証人尋問などが行われてきました。
<検察の冒頭陳述、長女、妻のBさん、隣人などの証言>
■きっかけは、小学生の娘の“いたずら”
・Aさんの長女(当時11歳)は友人と下校中、被告宅前で玩具の銃の弾=BB弾を拾う
・直径わずか5~6ミリのプラスチック製
・カーポート奥の玄関前に投げつける
・被告はカーポートに設置した防犯カメラの映像を自室で見て、外に出る
・「おまえら、何やってるんだ」と2人を怒鳴りつける
・さらに、友人のカバンを蹴り、中の水筒を凹ませる
・2人に住所と名前をノートに書かせる
■上記以外の長女の証言
・何度も「ごめんなさい、すみません」と謝った
・算数のノートをちぎられ、名前、電話番号、学校名、担任名まで書かされた
・ママに話すと、謝りに行くことになった
■長女から話を聞いた夫婦は…
・生後7か月の次女も連れ、4人で被告宅へ
・Aさんがインターフォンを押すと、被告はナイフをポケットなどに隠して玄関へ
・Aさん「娘がBB弾を投げちゃったみたいで?」
・被告「石を投げられて、傷がついた」
・Aさん「石って、どの石ですか?傷は、どこについちゃいましたか?」
・被告「それは、わからないけど」
・Aさん「住所を書かせるほどのことなんですか?」
・騒ぎに気づいた隣人Xさんが2人に「やめましょう」と声かけ
・それでもAさんは収まらず「やりすぎだろう!」
・被告「なに、イキッてんの?やるか」
・Aさん「何をやるのよ」
・被告が右手に持ったナイフで、Aさんを切りつける
■夫婦を刺した状況
・Aさんは腕を上げて防御し、後退して逃げる
・隣人Xさんが被告をつかみ、止めようとする
・被告は追いかけて、背中などを何度も刺す
・妻のBさんが被告に体当たり
・被告は、体当たり後に座り込んだBさんの背中を刺す
・隣人Xさんが被告を後ろから羽交い絞め
・被告は「全員、ぶっ殺してやる」と叫びながら、なおもBさんを刺す
・被告はBさんから離れた後、自宅内へ
・隣人Yさんの通報で逮捕
<弁護側の反論>
■被告の精神状態
・夫婦を殺すつもりなどなかった
・危害を加えられると勘違いし、恐怖で精神障害を引き起こす
・心神耗弱、心神喪失
・善悪の判断ができず、思いとどまれない状態
・Aさんに「どこが傷ついているんだ」などと捲し立てられ、恐怖が膨らむ
・急性ストレス反応で何が起こっているかわからず、行為の危険性もわからない状態
・誤想過剰防衛が成立し、殺人、殺人未遂罪は成立しない
その後の公判で、川口被告の精神状態などの鑑定にあたった医師の証人尋問が行われ、鑑定医は、下記のように証言しました。
<鑑定医の証言>
■ふだんの様子に精神障害なし
・問診は最短7分から最長85分、計21回の平均時間は49分
・被告に社会性障害、発達障害などなし
・うつ、そううつ、統合失調症などの既往もなし
・言動や認識に障害なかったとみられる
■被告の経歴や事件直前までの生活
・性格は、小学生まで怒りっぽく、衝動的
・地元の高校の電気科をトップクラスの成績で卒業
・大人になってからは、まじめで勤勉
・自動車関連など、複数の会社勤務
・2012年に実家に戻った後、就職活動はかどらず
・むやみに暴力はなかったが、トラブルになった姉は2021年に実家を出る
・2022年に母親が入院、事件時は父親と2人暮らし
■事件前後の心理状態
・殺意を一貫して否認
・Aさんの風貌に強い恐怖感、恫喝され、強く逃げたい思い
・恐怖と怒りが入り混じっていたが、どちらかといえば恐怖
・最初にナイフで突き刺した後、大部分の記憶がない
・急性ストレス反応(弁護側も主張)の可能性
・ふだん使わない被告の言葉「イキッてんの?」からも伺える
・意識野の狭窄⇒注目しているもの以外に注意が向かない状態の可能性
■事件の計画性など
・計画性はないとみられる
・防犯カメラでAさんを見て「怖い人が来た」
・思わずナイフ所持
・善悪の判断能力は、急性ストレス反応で一定の障害あるが、著しく喪失はない
・自宅の階段から記憶戻る
・恐怖、不安の対象だったAさんから離れられたためか
殺意の有無や刑事責任能力などが争点になっている、この事件の裁判…川口被告は初公判の冒頭、起訴内容を問われた際「その件に関しては、弁護士に一任しています」と話した後、一言も発していませんが、20日、被告人質問が予定されています。
法廷に立った隣人からは「近所トラブルなど一切なく、いい人だった」とも証言された川口被告…自らの言葉で、どのように事件を語り、12月1日の判決を迎えるのでしょうか。
参照元:https://www.hbc.co.jp/news/bcecef4d2c1d316893e587753a86a683.html
川口和人被告と金澤孝雄さんのやり取り…刺殺という結末【ネットの声】
って、普通にありえますよ。
さらに娘が問題起こしたの、喧嘩腰で食ってかかって行くってどうなの?
加害者を擁護する気は全く無いが、被害者の対応にも問題が無いとも言えない。
学校と警察に相談すれば良かったのに。
それをナイフ隠し持って対応してたんだから、やられる前にやれ的な発想を持ってたとしか思えない
大人だけでも2対1だしな
本当に謝るつもりなら旦那さんと当事者の娘さんだけで良かったんじゃ?
喧嘩しに行ったのだから相手も怖かったろう
護身用に持って行きたい気持ちもわかる。
見た目はこんなのきたら絶対怖いという風貌。まともな大人ではないと感じる。
刺した人が悪いに決まってる、
しかし娘がやった事、まず平謝りしたのだろうか。。
後で更なる報復しにきたり放火されそうだし。
結局今の日本だと危険人物に目を付けられたら被害者の方が引っ越すしか確実な安全策がない。
加害者が、被害者男性の風貌を怖がった以上に、被害女児は、怒鳴りつけて迫ってくる加害者が怖かっんじゃないの?どっちがいきってんのよ?
弱い者には威圧的で、強い者にまるごしで戦えない奴。無職で、母親は亡くなり、姉は出ていき、父親と二人暮らし。プライドばかり高くて日頃のストレスが爆発した結果、標的になった被害者の御冥福をお祈り致します。
人の命を殺めるのは悪い事ですが
そこまで精神的にも追い詰められていた状況の可能性もありますよね
そもそも、悪い事をしているのに謝りもしないのは人としてどうなのだろう
それを言ってしまったら謝罪にはなりませんからね。
それに、謝罪に行くのは両親と投げた娘だけでいい。
赤子であっても親や友人に預けていくべき。
この父親も元ヤンみたいな感じでそこそこ有名だったようです。
想像するに謝罪に行ったというよりかは、最初から喧嘩腰で難癖つけに行ったように感じますね。
審議はわかりませんが、この記事の書き方だと一方的に被告が異常者のような感じを受けますがどうなのでしょうか?
いずれにせよ、やられた側がどう感じるかはやられた人しかわかりません。
しかし相手が悪かった、ナイフを忍ばせる異常者とは夢にも思わなかっただろ。
逃げられなかったのかな。残念過ぎる。
被告は子どもには口で叱って、何か壊したんなら弁償してもらえば良いだけなんだけどな。
そもそも、ナイフ隠し持ってたのはもうやる気満々だったのがね。
これ謝ってないよね?
もちろんナイフ隠してる被告も謎行動だし切りつけるとか言語道断だけど。
色々と他にもありそう。
このキレ方は頻繁にキズつけられてたんじゃないのかな?
それも長女とその友達がたまたま取り押さえられただけで
なんか複数人の子供が絡んでる気もする
子供が絡むと報道もオブラートに包むしね・・・
まー何にせよ刺したらあかんわ
ネットとか防犯カメラとか異常な精神状態だったと推察できる。
じゃなきゃ、ナイフなんか持ち出したり、普通蹴り入れたりしないよな。
小バカにされ因縁づけられたら必要以上にキレるってのは分かる気がする
似たような関係で隣人がバーベキューしてメッタ刺しみたいな事件あったよね
地元でも大事件になった。
この事件当時、何も知らない赤の他人が、やたらと被害者の子供を責め立てるおかしなコメントが沢山あったが、それは認知の歪みすぎだろう。
きっと犯人に歳が近い社会的弱者のコメントなんだろうな。
まだ50代なのに無職の無敵の人じゃん。
親戚に詳しく事件を聞いたが、この犯人がどう考えてもくるっている。
地元では、ヤーさんを破門された人間では?との声もある。
一生、檻の中から出んくていい。
1人は殺人事件に発展したってこと。
もう一人は、中学で別の地方に引っ越した方が良い。
殺人事件の関係者とは、縁を切るべきだと思う。
しっかりした処罰を望みます。
子供がやったからイタズラとなっているけど本来は迷惑行為。
両親は娘が申し訳ございませんでした。と、とことんお詫びしてお許しをいただいた上で、2度としないよう言い聞かせますから先程書いた住所と名前返していただけませんか?とお願いをする、、というのが筋な気がするですが。
亡くなられた父親は大変気の毒ではありますが迷惑行為を程度はあれ娘が被害を与えてしまったという意識が欠けていたのかなと思いました。
普通は人生で出会わない人間同士が不幸にも出会ってしまったのだろう。
↑
まさしくそうですね。
確かに共にご近所さんになりたくないと思いました。
そして二度とその家に近づかないように教えればよかった。
世の中ぶっ飛んだ人間は一定数いるのだから「君子危うきに近寄らず」の精神は大切
被害者は、まずはちゃんと謝った方が良かった。
そうすれば、こんな事件にはならなかったでしょうに。
犯人は元々BB弾には悩まされて(立腹して)いたんでしょう。
それで子供の話し声がする度にリアルタイムで防犯カメラをチェックしていて、たまたまこの子がBB弾を投げるのを目撃してしまった。
感情のままに怒っているけど、子供に対して直接の殴る蹴るはしていない。(水筒が凹んだという話は出ても子供が殴られたという話は出ていない。)
犯人は元々小心者で、感情のままに怒ってしまったことで親が怒鳴り込んでくるかもしれないとビクついてたんじゃないでしょうかね。
ただまあ、だからナイフで応戦するというのは普通ではないので、精神的におかしかったのは明白でしょう。
とはいえ、精神的に普通じゃなければ犯罪を犯してもいいのかというと、私は犯罪は犯罪として裁くべきだといつも思っています
イキりたいなら相手見極めた方がいいよ?
場合によっては家特定してくるくらいヤバイの多いから
家の中でジッと防犯カメラとにらめっこ
事件の狂気性が現れてると思う
謝罪なのか文句を言いに行ったのか
なぜ家族総出だったんだろう…
それと刃物で襲ってる加害者を羽交締めにして止めた隣人も凄い
この人がいなかったら子供たちも被害にあってたかもしれない
しかも、明らかに謝りに行ったわけではないですね。犯人もナイフを忍ばせていましたから計画的な犯行。状況を細かく見なければなりませんが、どちらにも非はありそうです。
風貌とわざわざ揶揄され会話の内容から、威圧的な態度だったと思えます。犯人側も一般人がナイフをポケットに忍ばせるなんてこともありえません。やる気満々だったと言えます。
近所の人がいたのは良かったです。会話の内容も聞いているし、緊迫感や被害者と加害者の両方の客観的な証言ができます。また、母親の命が助かっているなら、止めに入った人のおかげでしょう。
亡くなったAさんは捲し立てる口調だった。
菓子折りを持たずにケンカ口調なら謝罪しに来たって思うわないでしょうね。
同情する余地はあるけど
ただ刃物を持つのは良くない。
BB玉を敷地内に投げた事を理由に日頃のストレスを小学生にぶつけたのはいいが
親が乗り込んで来てしまいパニックを起こして護身用にナイフを持って対応し最悪な結末。
常日頃から小学生のイタズラに悩まされていたなら小学校に苦情の電話をすればいいし
水筒が凹むほどの蹴りを入れ、親が来たら恐怖を感じたとかちょっと普通の考えではないですね
最初から刃物を持っての応対。もう準備万端で、いつでもやってやる と。
子供の親の言い方や風貌がアレだったとしても、何度も刺すなんて尋常じゃない。
そして、隣人が止めに入ったタイミングがかなり早い
カーポートってことは車に傷がつくと高額だし、細かく調べて逃げられる前に名前住所自分なら聞く。
親が被害者みたいなタイプで逃げられると困るから学校名ももちろん。
きちんと謝罪受ければまだしもこれはひどい。
子供もはっきり言って育ちが悪かった。
11歳で投げない。
保育園児の頃からドアの開け閉め時でも車に傷付いたら直すのにお金いっぱいかかると何度も言い聞かせて開け閉めしている。
ましてや人の家に向かって投げるとは
石ってどの石や。なんで住所書かせたんや。
どこに傷あるんや。
間で、おおコラくらい入ってたとしたら
瞬間のパニックはちょっとわかる。
ここの方言よく知らなくて関西方面の方には申し訳ないのと、内容も想像の域なのですが、
人と接するときの言い方や態度ってすごい
大事と改めて思いました。
夫婦が来た時点でナイフを持ち、隣人に制されてるのに2人殺しといて殺すつもりなかった?怖かったからやった?完璧な異常者です。
そして世間の印象含め、子供のいたずらの罪深さも考えさせられます。
もちろんイタズラがいけないことは承知ですが、命にかかわると思うと叱り方も変わっていきそうと思いました。
親の出方も。
裁判ではその辺りも明らかにしていくんでしょうね。
あっ…察し。なんかな…
刺した。殺害なんて2度も取り返しのつかない重大な結果ですけど、謝罪に行ったと言うよりは記事を読む限りは確かにイキってカチコミに来たような印象は受けるね…
自分が親ならただ謝るだけで、もし傷が付いたのなら弁償の提案をすれども、やりすぎだろ!とか言わないけどな…
謝りに行ったのか、喧嘩しに行ったのかわからない行動
うるさい家は、今後もうるさくされる
本来は謝って、二度と近づかない事と学校やPTAにこういった事案が有ったと伝える事だったと思う
自分の子供が他所で迷惑を掛けたのなら、謝罪ならきちんと謝罪をすべきで、見た目も怖く喧嘩口調とかなら相手も恐怖や許せない感情が出てきてしまうのかもとは思った。
だからと言って普通の人なら、そこで相手を刺してやろうと迄は思わないんだろうけど。
過去に子供の騒音問題で殺人事件あったし。
恐らく親は最初は謝罪の気持ちで訪問したのだろうけれど被告の地味な見た目に自分の方が上だと無意識に判断して出たんだろうね。
人を見た目で判断しては行けないよ。
前にカズレーザーが隣人の言動がヤバい人なら、お金の事は二の次で他所に越した方が命の為だと言っていたけれど本当にそう思う。
今回BB弾と親の隣人宅へ訪問が引金になったけれど、それは1つの沸点で時間の問題だったと思う。
「娘がBB弾を投げちゃったみたいで?」って、いやいや初手は謝罪でしょ。
蹴られてもいるなら警察に相談すべきであって、赤ちゃん連れて文句言いに行く意味がわかりません。すぐカッとなるという点においてはどっちもどっちにしか見えません。元をたどれば原因はゴミを投げ込んだこと。
人を見かけで判断しちゃダメだけど
被害者さんの写真見る限り‥イキってる‥よね‥
あんなんに乗り込まれてまくしたてられたら、恐怖だよね、今後仲間と乗り込んで来るかもしれんし。
被害者さんは知人にイチャモン付けられたとか言ってたし
謝りに行く気を感じない。
このサインを見逃してはいけない。
だからといって殺人は論外ですが。
平身低頭謝っている人をメッタ刺しするだろうか?
謝罪するつもりなら誠心誠意謝ること。
やり過ぎだ、と思うなら警察や学校に相談すればいいでしょう。
色んな基準がズレている人とは話し合いにならなくて解決なんかしないから。
そもそも、よそのお宅にBB弾投げるように育てたのは親御さんだし運の悪い相手とバッティングしたんだろうなあ。
部外者である羽交い締めにした男性に被害がなくてよかったですね。
が、ナイフで刺すことは絶対ない。
人の家にゴミや物を投げ入れてはいけない事をまずは家で躾けないといけませんね
それはトラブルになりますね
親も軽い気持ちで加害者へ謝罪に行ったようだけど謝罪の仕方も癇に障ったのかなー
だとしてもナイフで殺さなくても良いのに
口下手な人ほどすぐに手が出ますよね
自分より年上で、社会生活も長いのだから、大人な反応が返ってくるだろう…と思い込むのは良くない。
あと、自分の子供を可愛いと思うあまり、赤の他人にまで、「寛容になってくれて当たり前」と強要するのも、良くない。
私は被告を擁護する気は更々ないが、隣人に文句を言いに行っただけで、殺される…などという悲惨な目に合わない為には、一旦謝って、様子を見るなど、冷静な対応が必要だと改めて考えさせられた。
…近くの交番の警官に立ち合ってもらう…などしておくと良かったのかも。
管理人の率直な感想
事件発生後から被害者の家族総出の謝罪が話題になっていました。
これは謝罪なのか?という多くの疑問の声。
個人的には奥さんから本当の経緯を話してほしいという思いがずっとありました。
本当ならば被害者本人から話を聞ければいいのですが、亡くなっているのでそれは叶いません。
謝罪ではなく抗議なのではないかという見方をする人が多い中で、奥さんが「そうではない」として具体的な言葉のやり取りを提示することは世論だけではなく裁判の上でも重要なことなのですが、怒鳴り声の件などは不明のままです。
肝心の被告側の精神状態の関しては鑑定医の証言で「ふだんの様子に精神障害なし」とされ、疑わしきところだった統合失調症は認められませんでした。
被告の家にはネットが張られていて、家に物が投げこまれることに関して相当過敏になっていたことが当初から窺われていました。
精神状態の証言が出た上で確信に迫れる部分としては、被告が単なる狂人ではなく相当参っていたということです。
もちろんそればBB弾の件だけではなく、就職が叶わず10年間を過ごしたことや姉とのトラブルや母親の入院など複数の要因があるんでしょうけど、最終的に被害者一家の訪問が大きな事件の引き金になってしまった。
僕の家庭でもトラブルで他の家の人が訪問してきたことがありますが、父親は刃物なんて持ったことはないし、言い返すこともありませんでした。
「おたくの息子、喧嘩が強くて有名なんだってな」と高圧的に出てくる息子のケンカ相手の父親にずっと平謝りをして、逆に住所を聞いて後日お酒を持って改めて訪問し円満に和解していました。
謝罪の在り方で結果は左右されるし、その形はどのようにも変化する。
もちろん殺人事件に至るのは極致なのですが、実はそのトリガーはいたるところにあって、出方によって誰もが被害者になりえることだと感じます。
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