【獣害事故】仕留めたはずのヒグマが姿消す…69歳ハンター「叩かれた」頭とまぶたが切れて腕が変形する大ケガ【北海道士別市】

北海道内各地でヒグマの出没が相次ぐ中、士別市の山林でハンターの男性がクマに襲われ大けがをしました。

ハンターが仕留めたとみられていたクマの姿は確認できず、猟友会が警戒しています。

8月24日夕方、北海道士別市朝日町の山林をパトロールしていた地元猟友会の浜田義幸さん(69)が、親子とみられるヒグマに遭遇しました。

浜田さんは先に子グマに発砲したところ、親グマに襲われたとみられています。親グマにも発砲したあと、家族に「襲われた」と連絡。その場を離れました。

浜田さんは骨折などの重傷ですが、命に別条はありません。

しかし一夜明け、クマの死骸を回収するため猟友会が現場に向かうと…。

現場の山林にクマの姿はなく、茂みの方に血の跡が残されていました。

付近では、連日クマが目撃されていて農作物の被害も…。猟友会が警戒を強めていました。

クマの出没が相次ぐなか、ハンターとして40年近い経験がある浜田さんは頼られる存在でした。

猟友会は、撃たれた親グマが手負いの状態で近くにいる可能性があるとみて警戒を続けています。

また、士別市は付近の住民に夜間の外出を控えるよう呼びかけています。

出典：UHB北海道放送

猟友会警戒、手負いの母熊が死んだ子熊くわえて去る切ない事故…ネットの声

管理人の率直な感想

以前、テレビで北海道でヒグマと共存している漁師さんの特集をしていました。
地名は失念しましたが、その場所は昔からヒグマが出ることで有名だった。
漁師さんは若い頃に他の土地から北海道に移住してきたのですが、他の良い漁場は既に他の漁師のもので、結局その場所に住むしかなかった。

その漁師さんはなかなかの高齢ですが、普通に家の前にヒグマが毎日出没する場所で一度も襲われたことがないそうです。
銃は持たない。声で威嚇するだけ。

その周辺のヒグマは人を襲わず、鮭を取って食べたりしていて、食料不足により餓死するヒグマも多い。
餓死した子熊をペロペロ舐め続けている母熊の姿を見ると、何とも言えない切なさが胸に残りました。

餓死するほどお腹が減っても決して人を食べないんですよ？
極めて稀有なケースですが、そんな共存の仕方もあるのです。

しかし、現実はそう上手くはいかない。
日本の獣害事故の歴史は人間にとって残酷そのもの。

今回被害に遭ったハンターさんは先に子熊を撃っている。
「（頭を）叩かれた」と言っていますが、そりゃ叩きたくもなるでしょう。
でも撃たなければならない状況がそこにあった。

こういった問題は、可哀想だとか何とかで解決するものではないし、理想論を語ったところで叶うものでもない。
今も昔もこれからも、こういった闘いは続く。
悲しいことですが仕方ない。

なんて書きながら個人的には母熊に同情しています。