2度目のクラスターで母親が新型コロナ感染し死亡、遺族の訴えに「病院に丸投げして何様だ」「寿命」「自宅で世話しろ」厳しい声

沖縄県うるま市内の精神科病院で発生した新型コロナウイルスの集団感染で7月に亡くなった入院患者の50代の長女が17日、沖縄タイムスの取材に心境を語った。
感染拡大を防ぐ方法はなかったのか、どうしてワクチンが接種できていなかったのか-。献身的に看病してくれた医療関係者に感謝しつつも、胸にはいくつもの「なぜ」が思い浮かぶ。

陽性の連絡から数日後に亡くなる

亡くなった女性は80代。ここ数年は寝たきりで、会話もおぼつかなくなっていた。

「病院から陽性が出たとの連絡があった。覚悟しておいて」。家族からメールが入ったのは数週間前。翌日には病院側から延命治療についての意思確認があり、「できる限りのことはしてほしい」と願いを託した。

母が息を引き取ったのは、それから数日後だ。「まさか、こんなに早く…」。信じられない思いで、家族からの一報を受け取った。

ワクチン接種の同意書は、数カ月前に出していると家族から聞いていた。ところが病院側の説明では、未接種のまま。「なぜできなかったんですか」。同席したきょうだいの語気が強くなるのを、隣で聞いた。

同病院では1月にも大規模なクラスター（感染者集団）が発生していた。それを知ったのは、母の感染が判明してから。「これで2度目ですよね。なぜ…」。そんな割り切れなさを抱える。

最後の面会は1年以上前　死去後も顔を拝めず

一人一人の看護師や医師を責めるつもりはない。むしろ身を削って看病してくれたことに、頭が下がる思いだ。それでも-。

国内で最大規模の死者数が出たのに、病院側の会見はなく、病院名も最近まで伏せられたまま。感染経路も、院内に広がった理由も、遺族には分からない。

「母がどんな治療を受け、どんな様子で亡くなったのか。今は感染収束に手いっぱいだとしても、せめて落ち着いたら十分な説明をしてほしい」

コロナ禍のため、母に最後に面会できたのは1年以上前。亡くなった後も、感染防止のため、顔を直接拝むことはかなわなかった。

「若い頃はきれい好きで、しっかり者の母でした。コロナさえなければ、医療さえ守られていれば、ゆっくりお別れできたのに」

参照元：https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/806089

病院の責任か？医療機関に押し付け非難受ける遺族【ネットの声】

管理人の率直な感想

「一人一人の看護師や医師を責めるつもりはない」
しっかりと責めていますが、親を失ったら誰かに責任を問いたくなる気持ちは理解します。
しかし、医療機関の現状と亡くなったご本人の病状を考えると「医療さえ守られていれば」という言葉は今の医療従事者にとって酷だと思います。

現状や病状を踏まえたうえでの遺族の訴えに対し「そりゃいくら何でも」という理由は、すでにみなさんが答えていらっしゃる。

僕の祖父も80歳を過ぎて肺炎で入院しました。
コロナ前なので新型コロナではないのですが、高齢での肺炎発症＆入院はある程度の覚悟を決めないとと思いました。
僕は医師でも看護師でもないので、病室に来た看護師さんに「よろしくお願いします」と、ただ頭を下げることしかできませんでした。

コメントにもありますが、ご遺族は病院に対し賠償請求などしないでいただきたいと思います。
医師や看護師さんの心が折れますよ。