【白石市山林女性遺体】「人間関係わからない」物議→「時系列整理」海部学・高木沙耶花両容疑者、死亡の田中早苗さん…複雑な事件

2022年1月、宮城県の山林で見つかった女性の遺体。その身元が明らかになりました。「めざまし8」は、その死亡した女性の元交際相手を独自に取材。逮捕された容疑者2人との異様な関係性が浮かび上がってきました。

死体遺棄容疑で男とその義妹を逮捕

カラオケ店でピースサインをする女性。遺体で発見された田中早苗さん、当時24歳。1月、宮城県白石市の山林で遺体で見つかりました。田中さんの遺体が見つかった経緯は…。

「2019年、アパートに監禁していた女性が死亡したので遺体を埋めた」。

高木沙耶花容疑者（23）が1月、栃木県内の警察署に出頭し、女性の遺体を遺棄したと告白したことでした。

警察は高木容疑者と事件当時、同居していた海部学容疑者（35）を死体遺棄の容疑で逮捕。DNA鑑定の結果などから、遺体の身元は2019年の秋ごろ、家を出て消息が分からなくなっていた田中さんであることがわかりました。

警察によると、海部容疑者は高木容疑者の姉の夫で、義理の兄妹にあたります。2019年の夏頃から、栃木県さくら市内のアパートで妻と高木容疑者と同居。事件の起きた秋ごろ、妻は家を出たといいます。

海部容疑者と高木容疑者はこのアパートに田中さんを監禁し、2人で暴行を加えていたとみられています。

「窓一面に段ボールで目張り」アパート密室で何が?

3人が同居していた部屋の間取りは2DK。家族連れも暮らしているようなアパートです。近所の住民に2019年当時、何らかの異変を感じなかったか尋ねると。

近隣住民:全く物音がしなかった。何も気づかなかった。

何も気づかなかったという人もいますが、一部の住民からはこんな証言も。

近隣住民:段ボールが窓一面に張られていたり、洗濯物もいつも雑に干されていて奇妙だなと思っていました。洗濯物にはキャラクターものの衣類も干されていて、お子さんでもいるのかなと思ったこともありました。

窓に貼られていたという段ボール。普段の生活を見られたくなかったのでしょうか。

この部屋で監禁されたとみられる田中さん。2人の容疑者とは、どのような関係だったのでしょうか。行方が分からなくなる直前の田中さんの様子を知る人たちを取材しました。

同級生が感じた“ある異変”

田中さんを古くから知る、近所の住民は…。

――いつ早苗さんを見た?

近隣住民:2019年の夏ぐらい。半袖で短いズボンをはいていたから。

――どんな子だったのか?

近隣住民:見た目はかわいくて、大人しい子ですよね。

――事件に巻き込まれるという想像は?

近隣住民:全然つかないですよね。ここ2～3年は見ないから、お嫁にでも行ったと思った。

行方が分からなくなる直前までやり取りをしていたという、中学の同級生にも話を聞きました。

同級生:一緒にお出かけとかよくしてました。普通にご飯行ったり、カラオケ行ったりしてました。すごく優しくて、面倒見の良い子でした。弟が多いのでいろいろ買ってあげたりとか、家のお手伝いとかもよくしてて、すごく家庭的な人でした。

家族思いで面倒見も良かったという田中さん。同級生は、行方が分からなくなる直前にある異変を感じていました。

同級生:焦ってる感じがしました。一緒にいて、ずっと携帯見てたのが印象的でした。

――これまではそういうことは無かった?

同級生:そうですね、無かったです。

焦った様子で、誰かと連絡を取っているようだったといます。

同級生:もうちょっと連絡とって、ちゃんと気遣ってあげたら、やっぱり今のこと、そういうことはなかったのかなと思いますね。

さらに、田中さんの元交際相手にも取材しました。

音信不通になる直前、高木容疑者とその姉に会った

元交際相手:数日前にそんなニュースが出て。全然それまで音信不通だし、どうしてたのか、普通に生活してるもんだと思っていた。

――最後に会ったり連絡を取ったのは?

元交際相手:2019年の夏とかだから、わかんないですよ。丸3年とかになっちゃうんじゃないですか。

――逮捕された容疑者の名前を聞いたことはありますか?

元交際相手:名前ははっきりと聞いたことなかったけど、なんか以前に繋がった時の人だっていうのは認識がありました。

男性は、田中さんが消息を絶つ直前の2019年夏ごろまで交際していました。音信不通になる直前、男性は田中さんとコンビニに買い物に出かけ、そこで高木沙耶花容疑者とその姉に会ったといいます。

元交際相手:最後に音信不通になる前に一度、その姉妹、2人の姉妹とお会いした。

――高木容疑者本人と?

元交際相手:お姉さんとその2人が、偶然を装ってか知らないけども、そこで。

――4人で会った?

元交際相手:そうですね。

――その時の田中さんの様子は?

元交際相手:「会ってはまずい人に会った」みたいな感じでしたよ。

焦った表情を見せていたという田中さん。男性がその理由を尋ねると…。

元交際相手:（元職場の）上司が（高木容疑者の姉の）旦那だって話をしていた。片道切符で仙台まで行って夜の仕事をさせられて、すべて身ぐるみ剥がされてたっていう話をしてましたよ。携帯から財布から保険証から、みんな取り上げられちゃったと…。

死体遺棄の疑いで逮捕された海部学容疑者に、携帯や財布、保険証まで取り上げられていたというのです。海部容疑者から“支配”されていた状態だったのでしょうか。

警察は、田中さんが死亡した詳しい経緯などについても調べています。

参照元：https://www.fnn.jp/articles/-/310127

人間関係が厄介な事件→事件まとめ【ネットの声】

管理人の率直な感想

まとめましょう。
まず、3人が映っている画像。
左が海部学容疑者（35）。真ん中が高木沙耶花容疑者（23）。右が被害者の田中早苗さん（当時24）です。

相関図は以下の通り。

海部容疑者とその妻。そして妻の妹である高木沙耶花容疑者はアパートで同居生活をしていました。
高木沙耶花容疑者は海部容疑者の妻の妹です。

海部容疑者と高木沙耶花容疑者が共謀し田中早苗さんを監禁暴行。
その末に死に至らしめ、宮城県白石市の山林に遺体を遺棄。
事件が起きた頃に海部容疑者の妻は出て行った。
そして両容疑者を逮捕。

田中さんの同級生の話によると、田中さんは優しくて家庭的。家族思いで面倒見がいい人。
しかし、行方不明になる前に焦ってる印象を受けたり、ずっと携帯見ているなどの異変を感じていた。

物凄く簡単に書きましたが、これだけでもややこしい。
おそらく多くの人は、田中さんの元交際相手の話で余計に訳が分からなくなったのではないでしょうか。

田中さんの元交際相手の話を要約すると、田中さんは高木姉妹とは会いたくない関係だった。
田中さんの元職場の上司が海部容疑者で、経緯は不明ですが片道切符で栃木から仙台に行き、容疑者らから搾取された。

というところです。
非常にややこしい。

結局、なぜ田中さんが宮城に行くことになったのか、なぜ搾取されなければいけなかったのか、なぜ監禁暴行を受けたのか、なぜ殺害されなければいけなかったのか、それらはまだ分かっていません。

あくまでも人間関係と、ある程度の経緯の報道です。
確かなのは、容疑者らが悪魔的だということ。ただの事件ではないということです。