【北陸自動車道あおり運転死亡事故】JR西日本職員・本松宏一被告（43）完全にしらばっくれる主張、遺族「本当のことを…」

2019年に大阪の男性が死亡したバイク事故で、「あおり運転」が事故の原因だったとして車を運転していた男が危険運転致死罪で起訴された。
一度は“過失運転”と判断された事故。記者の取材に男が語ったこととは。

【事故発生】石川県白山市の北陸自動車道でバイク運転の黒川敦愛さん（当時76）死亡

2019年5月、石川県白山市の北陸自動車道で事故が起きた。現場には大破した大型バイクが残されていて、道路脇には運転手のヘルメットが転がっていた。
この事故をめぐっては、バイクを運転していた大阪府に住む黒川敦愛さん（当時76）が死亡し、車を運転していた男性が“過失運転致死”の疑いで書類送検された。
しかし、事件は急展開した。車を運転していたJR西日本の社員・本松宏一被告（43）が、今年2月9日、過失運転ではなくより罪の重い“危険運転致死罪”で起訴されたのだ。これは一体どういうことなのか。

【捜査のやり直し】事故から1年以上経過したが…6時間にわたり実況見分

2020年9月、事件が新たに動いているという情報をつかんだ取材班は事故現場を訪れた。事故から1年以上が経ったこの日、警察は事故の状況を現場で再現していた。
黒川さんが乗っていた大型バイクに見立てた白いバイクと、本松被告のものと似た車種の車を並べて、6時間にもわたって実況見分が行われた。

事実上の『捜査のやり直し』だった。
なぜ再捜査が行われることになったのか。

黒川さんの遺族の代理人弁護士は「当時、黒川さんとツーリングに出かけていた女性のヘルメットにカメラが付いていた。映像を見て衝撃を受けた。明らかな事件性を感じた」と話す。
捜査のやり直しの根拠となったのは黒川さんの後方をバイクで走っていた女性のカメラの映像だった。

車を運転していた本松被告による「急激な減速」そして「幅寄せ」

取材を進めると記録された映像の内容が少しずつ見えてきた。
現場となった北陸自動車道は2車線で、黒川さんのバイクと女性のバイクは追い越し車線を走り、その左前方を本松被告の白い車が走っていた。

2人に気付いた本松被告は、黒川さんに抜かされまいとスピードを上げた。本松被告は前方の車に追いつくと、無理やり車線変更を行い、2人の間に割り込んだ。
そして急激に減速。映像には2度減速する様子が映っていた。この時、後ろにいた女性は当時のことを次のように証言している。

『急に減速してきたので急ブレーキをかけた。時速100kmから時速60kmまで減速して転倒するかと思った。』

女性が無線で黒川さんに「邪魔されている」と伝えると、黒川さんは「左に寄って待つ」と答えたという。

黒川さんがバイクを左車線に移すと、右車線にいた本松被告の車が急加速。
そして黒川さんのバイクと並走した時、本松被告の車が左側に幅寄せし、黒川さんのバイクはバランスを崩して転倒した。
映像には『あおり運転』の一部始終が記録されていたのだ。

あおり運転を行ったのか？本松被告の呆れた主張

一体なぜ、このようなあおり運転を行ったのか。過失運転として捜査が続いていた2020年9月、取材班は金沢市内にいた本松被告を直撃取材した。

取材に対して「あおり運転はやっていない」と話す本松被告。記者はさらに質問をぶつけた。

本松被告は、事故は「運転ミスが原因だった」と話した。

遺族「本当のことを説明してください」

事故をめぐっては、2019年11月、遺族側が本松被告に対して損害賠償を求める裁判を起こした。
そして2020年11月、双方が出廷する中、5時間にも及ぶ尋問が行われた。黒川さんの妻は悲痛な思いを訴えていた。

（法廷で話す黒川さんの妻）
「私たちにはハンディキャップのある息子がいます。息子にとって夫は一番の理解者で、何度も六甲おろしを練習して歌って遊んだものでした。しかし、夫の他界後、食欲がなくなり体重が激減。『お父さんはどうしていないの？』と私の手を握り締めて問い詰めるようになりました。なぜこんな危険な運転をしたのか。事故についてどう思っているのか。本当のことを説明してください。」

法廷で当時の映像を見た本松被告は落ち着いた様子で事故についてこう証言した。

本松被告は裁判でも同じような説明を繰り返した。

過失運転容疑から一転して危険運転致死罪で起訴された今回の事件。今後、裁判員裁判で審理されることになる。本松被告は法廷で何を語るのか。司法の判断が注目される。

参照元：MBS NEWS

『映像証拠があるにもかかわらず完全にすっとぼける悪魔』ネットの声

管理人の率直な感想

みなさんは被告の主張を映像で観ましたか？
文面だけでも捉えられるかと思いますが、弁護士の入れ知恵だけではここまでの演技はできません。

天性の嘘つき。

誰がどう見ても悪意を持って故意に幅寄せをしています。
過去に何かあったのか、バイク乗りが本当に嫌いだったんでしょう。

この男は役者が向いていたと思う。