スズキは1月30日、人気のクロカンSUV『ジムニー(ジムニーシエラ)』の5ドア仕様となる『ジムニーノマド(以下ノマド)』を日本市場に導入することを正式に発表した。発売は4月3日で、価格は265万1000円から。
2023年1月にインドで発表されて以来、日本導入が期待されていた5ドアジムニーだが、そもそもなぜ5ドアが生まれたのか。開発のねらいやそのこだわりを開発責任者に聞いた。
◆「悪路走破性」と「乗降性・快適性」両立のはざま
開発責任者のスズキ商品企画本部四輪B・C商品統括部チーフエンジニアの佐々木貴光さんはノマドを開発するにあたって、最も何を重視したのか。まずは現行ジムニーの成り立ちから話は始まった。
佐々木さんは、「ジムニーは悪路走破性が高く、ラダーフレームでスクエアなボディという決まりごとがあります。ですのでこれらをいかに崩さないで進化させていくかが苦労であり、また覚悟がいることでした。特に心配したのは余計なことをして“転んじゃう(間違った方向に行って不評を買う)”こと。余計なことはせずに、でも進化はさせなくてはいけない。これはジムニーに必要なことなのかどうか。そういう選択と判断で考え開発しました」と話す。
これはノマドも同様で、悪路走破性はジムニーとしての最重要ポイントだった。さらにノマドではリアの乗員の快適性、乗降性を含めた居住性や荷室空間も確保するため、そのせめぎ合いだったという。「単にホイールベースを伸ばしてしまえば、乗降性も快適性も荷室も良くなりますが、完全に悪路走破性はなくなってしまう。その瞬間にジムニーではなくなってしまうんです」と苦労を語る。
そこまでしてなぜジムニーの5ドアをつくろうと思ったのか。実は以前からこの構想はあったそうだが実現には至らなかった。それは前述の通り悪路走破性と快適性との両立が難しかったから。しかし、2018年に現行ジムニーがデビューすると、爆発的ヒットとなった。佐々木さんは、「ジムニーはもともと細々と長く売っていくクルマでした(笑)」とヒットに驚きを隠さない。そして、「3ドアだと後席が使えないから諦めたとか、荷室がもうちょっと広かったら良かったという声が社内外から上がったんです。それであれば5ドアをつくろうという企画が始まりました」という。
5ドアの実現には、現行ジムニーのプロダクトとしての素性の良さも後押しした。
「(現行ジムニーは)フレームにX字型のクロスメンバーを入れるなどで、ラダーフレームではありますがプロユーザーだけでなく一般ユーザーにもお使いいただけるようなしっかりとしたクルマにすることができました。そこでこの構成を維持したまま上手くホイールベースを伸ばすことができれば5ドア化出来るのではないか。実際に伸ばすと剛性が落ちるのでもう1本クロスメンバーを追加したり、フレームの中に補強材を入れたりなどで剛性を確保して作り上げました」
同時に、「ランプブレークオーバーアングルは減るものの、ホイールベースを延長したことで前後輪が内輪差などで同じギャップに乗らないことが増えますし、ピッチングが減ってより安定するので荒れた路面や山道でも姿勢変化が緩やかになりました。当然、高速も楽になります」とのこと。また、操舵性も穏やかな味付けに変え、大人数乗ってもゆったり乗れるようにサスペンションなども細かくチューニングをしているという。
◆「いかにホイールベースを縮めるかが命だった」
ノマドの開発にあたり最も実現したかったことは、「いかにホイールベースを縮めるか。そこが命だと思っています」と佐々木さん。「3ドアの『ジムニーシエラ(以下シエラ)』より伸ばしたからダメになったとか、5ドア化したからこんな走りになってしまったといわれるのは絶対に避けたかった」という。その実現のためには、リアの乗降性を確保しながらホイールベースを極力短くするという矛盾と向き合う必要があった。
そこでまずフロントドアを100mm縮めることでリアの乗降性を確保しようとするが、それでは足りず、シート形状の工夫やフロア周りの形状を変更することで足抜け性などを確保。その上でぎりぎりまでホイールベースを縮めた結果、シエラ比で+340mmの延長に留めることができた。
また、ノマドとシエラは全幅・全高も共通で、タイヤサイズも同じ。「あとは重量をどう落とすか。結果として100kgぐらい増えてしまいましたが、余計なぜい肉をつけないようにして最小限で済ませています。これらがやりたかったことでもあるし、やらなければいけなかったことでした」とコメントした。
シエラに対し、メカ的な変更点はどういったところがあるのか。佐々木さんによると、「ATは重量増のため機械的なロック機構を強化。またブレーキ負荷軽減のため、フロントブレーキをソリッドからベンチレーテッドディスクに変えています。そして車両が伸びた分、リアのプロペラシャフトを伸ばしています」とのこと。
サスペンションも重量増に対して、フロントはコイルとショックアブソーバーの減衰を調整し、リアはショックアブソーバーの調整を行った。ハンドリング面でも剛性感を出すために、スタビライザーの径を少し上げ、同時にバネ定数も上げているという。さらに「ラダーフレームとボディをつなぐ8箇所にゴムのブッシュがあるのですが、そのブッシュのチューニングもしています。入力はラダーフレームなどで受けて、その上のボディはあまり揺らさない思想で3ドアをつくっているのですが、(5ドアでは)それを踏まえて重量増やホイールベース延長によるチューニングを施しています」と説明した。
◆「5ドアのジムニー」は売れるのか
単に5ドアボディに延長しただけではなく、新たな価値を生み出すべくさまざまなこだわりが詰め込まれたジムニーノマド。日本でのターゲットをどのように想定しているのか。佐々木さんは、「それぞれの生活の仕方に合わせて選んでいただければ」と話す。
「子育てが終わって2人しか乗らないが、荷室をより使いたいということであれば3ドアのシエラで、後席を倒した状態でいっぱい使ってもらう。ノマドはもう少し若い、まだ子供が小さいファミリーのイメージで、リアシートを使って、例えばチャイルドシートをつけて荷物も載せてちょっと遠くへ乗って行くイメージと、購入層が変わるでしょう」
しかし、もしもの時のためにも後席は十分なゆとりが欲しいという層もいそうだ。佐々木さんもそこは認めるところで、「販売してみないとわかりませんが、社内外でもジムニーといったら3ドアだという人たちもいっぱいいるんです」と述べ、想定とは違うポジショニングになる可能性もありそうだ。
日本市場でのジムニー人気は一時、納車まで数年待ちとも言われ現在でもバックオーダーを抱えているが、それも解消に向かいつつあることからノマドの導入に繋がった。果たしてこのノマドがどう販売に影響を及ぼすのか。市場の反響に注目だ。
参照元https://response.jp/article/2025/01/30/391438.html
「メリットとデメリット」「買うべき人と買うべきじゃない人」【ネットの声】
そもそも3ドアですら、オフロードで乗ってる人の方が珍しいでしょ。
それこそ、ランクルやラングラーだってオフロードで使ってる人の方が少ないよね。
単純に見た目とリセールの高さから、かなり売れると思うよ。
別にファミリー世代でなくとも売れると思う。
てか買うわ。
絶対売れるだローな
Jimnyは、災害にも重宝されている。
これは好都合だ。
釣道具積んで夜討ち朝駆けコースが楽になる
燃費は悪いし乗り心地も普通のSUVに比べて悪いし、加速は遅くて家族の誰も運転したがらない。
しかし見た目が好みで林道など荒地を走る際にめちゃ楽しい。
5ドアになり、小回りはきかないようだが、自分専用車としていつか買いたい。
乗り味はジムニーで室内幅は軽、エンジンはシエラのまま。
とてもファミリー向けとは言い難いですもん、それで良しの人専用車でしょう。
後席も想像していたよりは広く、全体的なバランスも違和感は無かった。
ただ、これはどの新型にも言えるがすぐに飛びつくのは避けたほうが良いように思った。
これは売れると思うな。
自分のその昔ジムニーに乗っていたけど、家族が増えるとさすがにこれ1台では厳しい。セカンドカーとして所有できる人はいいけど、そんな財力が無い人には苦渋の選択だったりする。
5ドアを待望する声は少なくなかったし、使い勝手は間違いなく3ドアよりも良いのだから、需要はそれなりにあると思う。
見た目だけで買うと後悔するでしょう。需要としてはシエラ購入予定だった人が流れるのが多いかと。
ジムニー長く乗ってる人はカスタム好き、走破性の魅力、釣りやキャンプ好きに別れるのかと思ってますが、ジムニーが本気で好きな人しか乗り続けれないと思います。
収納力悪い、乗り心地悪い、燃費良くはない。
それ以上に乗ってて使って楽しいが上回る人向け。
5ドアカスタムしたらカッコいいだろうな。
これまで3ドアのコンパクトさと悪路走破性こそがジムニーの真髄だと信じていましたが、記事を読むとスズキが5ドア化にあたって細部までこだわり抜いて開発したことがよく分かります。特にホイールベースの延長が悪路走破性に与える影響を最小限に抑えるための工夫や、フレーム剛性の確保など、単なるロングホイールベース版ではなく、しっかりと「ジムニーらしさ」を残そうとした努力が伝わってきました。
個人的には、従来の3ドアジムニーの無骨さや取り回しの良さが好きなので、ノマドに乗り換えるかは悩ましいところです。ただ、記事にあった「子育て世代」や「後席の快適性を求める層」には魅力的な選択肢になりそうですね。実際の走りがどうなのか、試乗レポートが出るのが今から楽しみです!
5ドアモデルはおそらくヒットするでしょう
3ドアモデルしか無いからシエラを選択した人も多いでしょう
今後はシエラを選択したオーナーも含めて5ドアに流れそう
カスタムパーツも多くて個性も出せるし
待ち望んでいた顧客は多いと思います
今朝8時に注文書を送ってくれたとのことでしたが、シエラオーダー中でノマドへ変更オーダーかける人を最優先に納車するとのことです。
順当に行けば販社内で3番目の納車となるとのことで、いつ来るのか楽しみです。
エンジンパワーだけは物足りないのでターボ化を検討しています。
もし購入されるのでしたら、早めに決断されるのがよろしいかと!
一台は自分で乗るので色々オプつけたのが1番高くて320万です。
複数買ったこともあり車両本体が平均で6万くらい割り引かれてて、あとはオプからそれはぞれ気持ち程度の値引きです。
基本、本体価格は値引きしないで売ると言っていました。
ここ近年、ジムニー売る時は
「もしかしたら日本でも5ドアジムニーが発売されるかもですよ」と一言添えろと会社から指示があったと。
もし5ドア発売になれば3ドア購入者から「聞いてなかった」とか「なぜ5ドア発売されると言わなかった?」とか言う人出てくるからちゃんと「でるかも」と言うようにされてました。
子ども3人いるので、夫からはもっと実用的な車にしたらと言われ続けています。
メインカーにはなれませんが、とにかく雪の日は大活躍するので乗り換えずに車検し続けています。5ドアになったらと乗り換えを待っていたので、5ドアジムニーに乗り換えを考えたいです。けど4人乗りのままだよね…
価格がMTが265万 ATが275万
300万の壁で買うか買わないか決まると言われる人いたなかこの価格はさすが。
これは売れるし3ドアの時と同様もしくはそれ以上の納期待ちになると思う。
買う人は速攻で注文した方が良いね。
①4ドアだが、4人乗り(5人乗りではない)
②後席格納時フラットにならない。後席格納時の荷室容量は3ドアの方が大きい。
③後部荷室に燃料タンクパイプの造形が張り出しており、スクエアにはならない。
④後席パワーウィンドを運転席側から操作できない。
後席ドアの必要性をどこまで感じるかで購入検討したほうが良い。
諸費用含めて300万円クラスのクルマ(ボディは軽の延長線)
それにより、まともに荷物を載せれないのと、車中泊がほぼ無理になることです。車中泊をするなら現行ジムニーの方がマシです。
ジムニーのフォルムが好きで3人以上人を乗せて走るのがメインの人以外は現行のジムニーかシエラの方が良いと断言できると思います。
あと、自分もジムニーをサブで乗ってますが、ゴリゴリのオフロードを走る人以外ははっきり言って買わないほうがいいです。乗り心地や積載性が本当に悪いので。
パンフで確認しました。
元々、軍隊や警察向けのロングバージョン
家族も購入するだろうけど官公庁や建設屋の需要も多いと思う
官公庁オークションに良く出ている消防車、
ランクルベースの消防団車両、ラダーフレームだから
荷室部分をオープンにしてポンプ車改造もありうるのよね。
さて、朝一番に発注かけて貰ったんだけど納車は何時になるのかな?
シエラはいくらかっこよくても、子育て世代の日時使いには無理。
5ドアになれば、他のSUVと比べた利便性は劣るとしても、ギリギリ我慢できる範囲になりそう。ちょっと不便さや他と比べた時に劣後する部分があるくらいでジムニーに乗れるなら買う人は多いはず。
思ったより安いね
こりゃあ売れるよな
軽の話しになるけど、64ジムニーに乗って、乗り心地の悪さを指摘する人は買わない理由を探している人だと思いよ
そりゃ、低重心の車のズッシリした感覚の乗り物ではないけど、よく出来ているよ
初期型のエスクード、あれもラダーフレームだと記憶していたけど、よく売れたよね
3Drの後席はフルフラットと引き換えに後席座面高が低すぎてパッセンジャーに体育座りを強いるのです。
一方、5Drでは座面高を適正化してモモ裏でもしっかり座面を捉える事で快適性を改善しているんだな~と思いました。
後ろにドアがついて荷室が少し広くなるだけだから(4人定員だし)、乗った感じはほとんど軽のジムニーと変わらないだろうね。
たまに家族が乗るとかこれまでよりも荷物も多く積めるので使い方しだいでは良い車ではあるが、乗り心地は良いとは言えないのでファミリーユースだと不満は多いと思う。
見かけだけで良いユーザーがほとんど。
5ドアで実用性が上がるだろう。
エンジンも見直して、パワーを上げてほしい。
それで同じシエラのエンジンを載せているので 高速道路での長距離移動の性能に疑問が有る
値段が上がっても良いので 1500以上2000迄の もう少し大きなエンジンを載せて欲しかったなあ〜
加速性能が軽のジムニーに負けそうかも…?
個人的には山道行かないから、都市型SUVのフロンクスかクロスビーを選ぶと思うけど、逆にキャンプや海水浴目的といったアウトドア派なら5ドアのジムニーノマドかもしれないですね。
ぶっちゃけライトなSUVが好きな層には売れると思う!
近年の物価上昇を考えると今が一番安いのでは?
シエラなんか200万円切ってるグレードもあるし
ジムニーノマドはエンジンのパワーは足りないけど正直かなり欲しい
スポーツカー位の気持ちでちょうどいいかと。
購入を考えておられる方は試乗は必須だと思います〜
はやくAPIOや野鴨屋とかでカスタム出して欲しい!
でも買う人の大半が、ちょっとかっこいいSUVと勘違いして、買ってから失敗、というケースも多数出てきそうですね。
そしたらそしたで、中古の玉が増えるからいいのか(笑)。
快適性とかハイブリッドとかを求める人は買ってはいけませんね。
オフロードコースレベルの悪路にいく人以外には関係ない話です。
5ナンバーの維持費で室内幅は軽となるとツライ
後部座席の使い勝手の悪さが解消されれば売れるのは当然。
現在納車待ちの人もキャンセルしてノマドの発売を待つのでは?と感じる。
もちろんこの車に求めてはいけない事なんだろうけど
自分は5人乗らなければいけない(近距離だが)事があり断念しました。
何と言っても価格帯が良い!
高値を出せばこの手の車は幾らでもあるでしょうが、この価格帯で提供してくれることに感謝です!
快適性、燃費は二の次です。
安全装置も最少で結構ですよ。
ファミリーカーとしては完全に不向きです。
そんなことで評価しないようにね。
悪路に踏み込むガチ勢じゃなくて、多少不便な所に行きたがるキャンパー辺りにはかなり良さげに見える
まあそんなユーザーほとんどいないだろうけど
しかも4人乗り出し。
ちなみに3ドアのシエラは4.9m。
雪国の駐在所のお巡りさん用のパトカーにちょうどいいかもしれませんね。
ノマドって、エスクードから引き継いだんだね。
普段使いもできるオフロード車。
街乗りSUVとは違うから、比較しても意味ないぞー
法規がんじがらめの中、ラダーフレームに、軽量化。
スズキさんに感服です。
燃費は軽やシエラより更に悪くなるんだろうなぁ・・・
まあ、そこを気にする人は乗らないでしょうけど…
3ドアに手を出しにくかったファミリー層がこぞって購入しそう
求めてる人が多いねえ
ランクルもパジェロもでかすぎだし、そのほかのはタイヤだけでかい乗用車。
そんな私は来週シエラ納車です。
なんか複雑な気分…
映え的に。
本当に欲しい人たちが購入できるといいね。
速攻契約してきました。
納車が待ち遠しいです。
管理人の率直な感想
皆さん言っていますが、これは売れるでしょう!
キャンプや街乗りSUVとしては活躍するでしょうし、雪国の警察車両にちょうどいいという意見も面白い。
不向きなのはファミリーカーとして検討している人という見解が多いようですね。
5ドアですが、4人乗りという点を気にしている人が多い。
個人的にはジムニーなので4人乗りで充分だと思うのですが。
災害時にジムニーがあってよかったと言う人がいます。
これは僕も実際に聞いたことがあって、東日本大震災の時に役立ったのがジムニーだったという人がいました。
価格が安い。
カッコいい。
物凄く欲しい。
SUV好きとしては堪らないニュースでした。
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