滋賀県で唐揚げや鳥たたきを食べ食中毒を起こした４人グループと店に非難の声『カンピロバクター菌とは？』感染症の特徴と予防法

滋賀県は18日、草津市の飲食店「とりのすけ南草津本店」で食中毒が発生したと発表した。
同店で食事をした20～22歳の男性4人が下痢や腹痛を訴え、うち2人からカンピロバクター菌が検出された。
草津保健所は食中毒と断定し、店舗を20日までの営業停止処分にした。
4人は3月31日の夜にグループで「とりのすけ南草津本店」を訪れ、鳥のたたきや唐揚げなどを食べたという。
幸い、全員軽症で済んだ。

カンピロバクター菌とは？

カンピロバクター菌とは、ニワトリ、ウズラ、七面鳥などの家禽・家畜をはじめ、身近なペット、野鳥、野生動物など様々な動物が持っている細菌。
不衛生な井戸水の飲用によって感染した事例も報告されている。
食中毒の原因菌として有名で、1970年代にヒトの下痢症の原因であることが確認され、認識としては比較的新しい感染性腸炎の原因菌と言える。

菌の特徴

カンピロバクター菌は乾燥にとても弱く、通常の室温では長く生存ことができない。
ただし、温度が低く湿気が多い状態や、酸素にさらされない状態は生存日数が長くなる。
冷蔵庫内での食肉の保存はカンピロバクター菌にとって好ましい条件となるため注意が必要。
鶏肉からの感染例が多く、生や加熱不足の鶏肉を食べることによって発生しているケースが大半を占める。

症状

症状は下痢、腹痛、嘔吐、発熱、悪心、頭痛、悪寒、倦怠感などが挙げられる。
潜伏期間は1～7日間。
感染者の多くは1週間程度で回復し、死亡例や重症例は稀。
ただし、子供や高齢者、抵抗力の弱い人は重症化する可能性が高いので注意が必要。

予防法

通常の加熱調理（75℃以上で1分間以上の加熱）で死滅するので、食品の正しい調理法を心掛けること。
また、肉を扱う際は小まめな手洗いを心掛け、まな板などの調理器具を清潔に保って菌をほかの食品に移さないようにすることが重要。
調理の後は、使用した器具の洗浄・殺菌を行うこと。
肉と他の食品は、容器を分けて処理や保存を行うことが菌の二次汚染を防ぐ上で重要になる。

ネットの声

管理人の率直な感想

軽症で済んでよかったですが、この時期なので本人たちも新型コロナを疑ったことでしょう。

この4人グループに対する非難の声もそうですが、お店の評判があまりよろしくない。

鶏のたたきは僕も食べたことがありますが、ちゃんとしたお店は提供してから時間を計っていて、時間が経つと残っていても店員さんが皿を下げに来ます。

調理過程も気になりますが、この店舗はそういうことをしていたのか・・・疑問です。

これを機に今後は衛生管理を徹底的に行ってほしいですが、営業停止明けの来客数は厳しいかもしれませんね。
代償は大きかった。