長年不倫取材を続けている私にとって忘れられないのが1993年東京・日野市で起きた「日野OL不倫放火殺人事件」である。
都内の電機メーカーに勤務する当時27歳のA子は会社の上司Bと不倫関係にあった。A子はBとその妻が家を留守にしたタイミングでBの自宅に忍び込み、ガソリンを撒いて放火。寝ていた1歳と6歳の子供を殺害したという痛ましい事件だった。
罪のない幼子を焼き殺すという鬼畜の所業に世間は震撼したが、後にA子がBの子供を2回中絶していたこと、それまで男性経験のなかったA子の心と身体を弄んだBの身勝手さが露呈したことで「彼女もまた被害者であった」と、A子に対して同情的な流れになったことも印象的だった。
不倫当事者たちへの取材を続けていると、男性の不誠実な言動が引き金となって犯罪に手を染め、人生を狂わされた女性はいくらでも存在する。
私の不倫取材ノートをめくると、日野市の事件のように不倫相手の子どもに怨嗟の矛先を向けた女性がいた。
ここからは実際にあった「不倫事件簿」を見ていく。
今回、ご紹介する不倫に人生を狂わされた女性は関係のこじれの末、最終的に不倫相手男性の赤ちゃんを3階から放り投げるという凶行に出る――。
独身女性の焦り
栃木県にある老舗食品会社に勤務する高城菜摘(当時29歳・仮名)。
彼女の上司の南隆雄(当時37歳・仮名)とは、同じプロジェクトを担当したことをきっかけに親密になった。隆雄夫妻は当時結婚5年目だったが子宝に恵まれず、隆雄曰く「夫婦というよりはタダの同居人。お互いとっくに愛情はない」ということだった。
対する菜摘は結婚願望の塊のような女性だったものの29歳の今も独身……付き合えば結婚を意識してくれそうな年上の男性を探しているところだった。
「妻帯者であった隆雄さんは本当なら『対象外』だったんですけど、仕事を完璧にこなす姿を素敵だと思っていました。また『妻とはこれ以上一緒にいても不毛なだけかも知れない。人生をやり直したい』とたびたび離婚を匂わす発言をしていたので『もしかしたら私にもチャンスがあるかも…』と次第に恋愛感情を抱くようになりました。初めて結ばれたのは出張先の神奈川のホテルです。一緒に関わっていたプロジェクトの件でふたりで行きました。プレゼンがうまく行ったので『部屋で祝杯をあげよう』ということになり、彼の部屋で飲んでいる時にそういう流れになりました。彼と結婚したいと思っていたので、まずは既成事実を作ろうという気持ちがありました」(菜摘 、以下同)
この夜をきっかけにふたりの不倫関係が本格化する。
菜摘は「必ず妻とは離婚する。今はタイミングを計っている」という彼の言葉を信じて待ち続けていた。「もしキミが妊娠したら、それが離婚のタイミングになるかも知れないじゃないか」と気をもたせるような言い方をし、避妊をしたがらない隆雄に身を任せ続けた結果、菜摘はとうとう妊娠する。
「今はタイミングが悪い」
「最初は戸惑いましたが、これが彼の言うタイミングなんだと思い、彼と結婚できるきっかけができたと嬉しかったんです。きっと彼も喜んでくれるに違いないって信じてました」
菜摘は隆雄の妻・裕子(34歳・仮名)に対して申し訳ない気持ちを抱きつつも「やっと一緒になれる」という期待に胸を躍らせながら妊娠を伝えたが、隆雄の反応は「今はタイミングが悪い」だった。理由は妻の「体調不良」だった。
「奥様がずっと体調を崩していて、寝たり起きたりの状態だと言うんです。具体的な病名は教えてもらえなかったんですが『妻の通院に付き添うため』という理由で何回か有休を取っているのを確認したのでウソではないなと」
実はこの頃、隆雄夫妻は本格的に不妊治療を始めており、裕子が体調を崩していたのは治療の副作用であった。「お互いとっくに愛情はなく、一緒にいることが不毛」で離婚を考えているはずの夫婦が経済的にも精神的にも負担が大きい不妊治療をするとは通常考えられない。
この時点で菜摘が隆雄に弄ばれていたことは明らかだったのだが、隆雄が不妊治療を周囲に内緒にしていたこともあって菜摘はその事実を知る由もなく、隆雄に言われるままに一度目の中絶手術を受ける。
「彼は申し訳ないと何度も謝ってくれたし、水子供養にも一緒に行ってくれました」
地元からはやや離れた神社を訪れた隆雄と菜摘。隆雄は供養を済ませると売店へ行き、子宝祈願のお守りを購入した。訝しむ菜摘に対し「いつかまた子供に恵まれるようにと思って」と笑顔を見せると大事そうにポケットにしまう。
菜摘はこの隆雄の行動を「私との将来をちゃんと考えてくれてるんだ」と解釈したという。
「中絶で傷ついた心が癒されたような気がしました」と後に語っているが、このお守りは隆雄が妻・裕子への土産として購入したものであり、自分たち夫婦の不妊治療の成功を祈ってのことだった――。
参照元:https://gendai.media/articles/-/98693
「日野OL不倫放火殺人事件」当時・その後・現在【ネットの声】
あれだけの事件があったのに、被害者夫婦は離婚せず、奥さんの方は普通に本名でSNSをやっている。また新たに二人の子をもうけ、普通に暮らしている。加害者への復讐でしょうが、心が強いです。
Aを性欲の対象としてもてあそぶことしか考えないBに、虚言により騙されて心と体を傷つけられたことが原因であったと主張した。
加えて、被告人は犯行当時は心神耗弱だったとし、情状酌量による減刑を主張した。
地裁・高裁・最高裁のいずれも、上記の弁護人の主張を一部認定し、Bを人道・道徳・倫理の観点で問題があったと指摘した。
wikiより
これでBが被害者と言える感覚ってすごい。
子供2人が犠牲になったのに離婚せず、また子供2人をもうける妻の気持ちを理解できなかったです。家族を裏切り部下を弄んだ夫を信頼できないし、身体に触れられるのも嫌悪感とかなかったのかな?どんなに反省して謝罪されても忘れることはできない。私なら許さないだろうな。
殺害されたお子さん二人はこの旦那Bの不倫が原因で、中絶もこのBがA子に要求したとwikiにありました。
Bは犯罪者とはいえないけれど自分の血を分けた胎児二人を自らの意思で死に追いやりました。
自分のせいで自分の四人の子供が天国へ。それをB自身はよく理解できているのでしょうかね?
A子のやったことはゆるされない。それでも“自分は”A子よりもBのほうが非道だと感じました。
とにかく殺されてしまった子供が一番可哀想、OLには同情し(私はOLの老親にも同情したよ)、奥様もお気の毒と思いましたが、不倫男に対しては強い憤りの気持ちしか湧かなかったです。
不幸にした人間の数が一番多いのは、OLじゃなくて不倫男だしね。
よくもまぁ生き恥を晒して生きていられるものだなぁ…と感心するけど(ホメてるわけじゃない)、そういう男って一番しぶとくてズーズーしくて自分に甘いんだよね。
「反省してる、自分が悪い」と言いながら、真っ先に自分をゆるしたり。
果たしてそんな夫婦が幸せに暮らせるものなのか知りたい。
Bは当たり前に最悪最低だが、矛先を子供に向けたAにも全く同情心などわかない。
再びBとやり直して子ももうける奥さんの気持ちは正直わからないが、少なくとも奥さんは何も悪い事などしてない。
それを関係ない、なにも知らずに仲良く並んで静かに寝ている幼子の布団にガソリンぶっかけて火を付け、明確な意思をもって亡き者にする。
どこにどう同情する余地があるのか教えてくれよ。
こういう強い奥さんだから、不倫しちゃったのかもしれないが・・
知らなかったなら同情もできるが知ってたなら単なるバカとしか思わんな
何と・・・東京都立大学の理学部数学科を卒業した女性でした。
国公立大学の理学部数学科の入試では、理科も2科目課されるので、おそらく物理も化学も得意な才媛だったのでしょう。
そんな理性的な女性が、感情を押さえられないで起こした、残酷な事件、いろいろ考えさせられました。
学歴の高さと理性があるかは別問題、逆に勉強が出来る人ほど驕りが何処かにあるから踏み外しやすいんだと思う
もし本当に離婚して、その人と結婚したとしてもその相手は次が見つかれば自分をすてて次に行く人だということを忘れてはいけない。
何かちょっと何も言えないよね…
離婚せずにやり直して、また2人産んでる辺りも、なかなかの強メンタル。
それを思うと夫婦が別れなかったのも納得です。自分たちも事件を引き起こした部分があるのに、不倫相手だけを責めて結びついてる関係なんでしょう。全員が不幸ですね。
張本人の夫はTVカメラに向かって「(子供が殺されて)こんな酷い事を」といけしゃあしゃあと話してた。不倫相手の女性のお父さんは「申し訳ない事をした」と謝罪してた。
当時、解せないと感じたが今でも解せない。
勿論、やった事はダメだけど。
うすうす、離婚出来ないと気づきながらも、意地で別れなかったのだろう。
こういう事件で、愛人が妊娠したとたんに、別れを切り出し果ては愛人を殺す男の報道があとを絶たないことを思えば、この独身女性、殺されずに済んで良かったと考え直して立ち直る以外にない。
この妻は、時を見計らって、この男を棄てるでしょうね。こんなの、普通に許せませんよ。
愛人に、2度も妊娠させるほどの裏切りを繰り返す夫、我が子2人をも犠牲にしてもなお夫婦再構築して新たに子どもまで設ける思考回路。
夫婦は似たもの同士で、割れ鍋に綴じ蓋ですね。
津田塾出身の加害者に対して、ご夫婦は高卒でした。よもや、知性は同レベルでないと、真の結びつきは困難いうことをも思い知らされた事件でした。
私は不倫された経験はないけど、モラハラ夫との間の子を亡くした経験はあるから、離婚より亡くした子供を取り返す方を優先させた妻の気持ちは理解できるかな。
だからって、夫のしたことは生涯許せないし、もしかしたら事件後に生まれた子2人が成人してから離婚したかもしれないけど。
日野の事件の犯人は、無期懲役なんですよね。
我が子を旦那と不倫相手のせいで失った恨みって深いと思う。
私なら一生許さないな。
復讐するならいつが一番効果的か考えながら暮らしそう。
不倫相手が不倫を理由に犯罪行為を働いたら、不倫した旦那(場合により妻)も
同罪に処すべき。
北九州監禁事件の松永のように人を操る才能があるんですよ。
不倫する女も悪いがこの夫婦も大概だと思うわ。
こんな信用ならないやつ、まともな会社で働くことなんてできないと思うけど。
裏切られたことって絶対一生忘れないんだよな。
こんな信用ならないやつ、まともな会社で働くことなんてできないと思うけど。」
wikiに載ってますよ。
元の会社は表向きは本人都合だけど、事実上の解雇。転職したそうです。
同居している配偶者を不倫で裏切れる人間なのに、何故自分は裏切られないと信じれるのか。配偶者に嘘付ける人間性なのに、何年も。
籍だけ入ってるだけの別居状態が何年も続いてるとかならまだ理解出来ると思うが。
または深みにハマるまで既婚者を隠されていたら共感は出来ないが同情出来るが。
バチって当たらないのかな。
で、犯人はその生活習慣を知ってて合鍵で侵入した。
ついでにこのあたりは路駐が多く、消防車が遅れたのも被害が大きくなった。
夫の不倫で子供失ったのに、またやり直せるのが異常だと思った
以前の同僚が百草団地に住んでて 火事の現場を向かいの棟から見たが 中の子供が暑さと苦しさで窓ガラスをガリガリと引っ掻いていたって聞いた。
団地の敷地内の無断駐車のせいで、消防車が火災現場に近づけなかったっていう事も問題視されてたよね。それから団地内の無断駐車について厳しく管理するようになったって聞いた。
奥さん 旦那と別れず、その後も結婚生活を続けてお子さんも誕生したって記事見たけど、なんで離婚しないんですかの問いかけに「自分の苦しみを知ってるのは旦那だけだから」って答えたんだよね。お子さんを亡くされた悲しみは計り知れない。
彼女も苦しんだんだろうけど、犠牲になった子供は本当に可哀想。
うっすらと週刊誌に掲載されていた記事を覚えている。
wikiで検索してみたら、被害者とはいえB夫妻が加害者の両親に慰謝料を請求しているのに驚いた。とっくに成人しているのに何故両親に請求できるのか大した神経である。
角田光代の『八日目の蝉』も読んだけど、あの作品が注目されていた頃もB夫妻はパッシングされていたのかもしれない。彼らの子供は成長して、両親のしたことを知るのだろうか。それとも母親から罵られる父親の姿を見て育っているのかもしれない。
今回の37歳上司の妻は子供の命が無事だったからこそ彼女に同情出来たのかもしれないけど、何か起きていたらこうはいかない。多分もう夫のことを信じられず離婚するのだろうな。
しかしここまでないがしろにされても騙されている事実に気付かないって…これだから家庭不和を口実に女を口説く男は減らない。
口だけの男だけが悪いんじゃない。妻子がいると分かっていて踏み込んだ女も悪い。腹を括れないのなら、不倫なんて迂闊に手を出しちゃいけない。
腹を括れない、もしくは純粋な愛を求めてしまうのならば、必ずお互いの思いのバランスは崩れ、リスペクトもなく傷つけ合うだけである。
不倫とは、自分にとって大切な領域を壊すつもりも傷つけるつもりもはなからないのだから、どこまでいっても二番手で、非日常を彩るための都合の良い存在なのである。
加害者以外に報復しても加害者は自分でなくてよかったと思うだけで報復にならない。
犯人の女性にこんなことをさせるまで、不誠実な対応をしてきた男が、いくら肩身が狭くなったとしても、家庭に戻り普通に生きていける事に違和感ある
男にとっては甘言でも、思考停止状態になってしまった女にとっては本気の言葉と思ってしまった、悲しい事件でしたよね。
自分が二回も中絶したのに相手は奥さんと子供二人と幸せに生活してる…
犯罪なのは間違いないけど、気持ちはわかる。
でも怒りの矛先は子供には向けないでほしかったな。
不倫を正当化する当事者は夫婦生活は破綻していた!等とのたまうけど、本当に破綻していて相手に本気なら離婚してから関係結べばいい。
結局隠れていけないことしてる自分たちに酔ってだらだらと不貞を楽しんで、そろそろけじめつけてほしいって思ったところ望んだ結果にならなかったから癇癪起こしてるだけ。
不倫なんて手を出した時点で男女共に配偶者への加害者だよ。
殆どの男性は、離婚なんてする訳ないでしょう。
その時は本気でも、しょせん不倫なのだから。
男は、奥さんと違う女性を相手にしたいだけなんだよ。
悲しい思いをするのは、女性がほとんどなんだから。
そんな人の為に、人生無駄にしないで欲しい。
もっと自分を大事にして欲しいな。
不倫して子供殺した女に一ミリも同情できんのだけど。
相手に奥さんがいたのも隠されてた(指輪も外して独身と言い張られ、怪しい素振りも無いくらい完璧に隠されてた)なら、同情もできるかもだけど。
そもそも相手に奥さんがいる、不倫だってわかってて関係持って、弄ばれたから傷付いたとかどんだけ自分勝手なんだろう。
もちろん男は最低だけど、せめてぶち撒けるなら男相手でしょ。
奥さんも子供も、最初から最後まで不倫相手の被害者でしかない。
どんな気持で不倫相手の女性に損害賠償訴訟を起こしたんだろうか。人間が持っているあらゆる醜いものを見させられた気がした。こうはなりたくは無いと思った。
犯人の親が1500万円支払ったと聞いています。
まあ、不倫している時は回りでいくら不倫を止めるように忠告しても、聞き入れる事はほぼないからどっちもどっちだよね。
自己責任、自分自身を大事にしなかった責任。
不倫ってわかって子を授かい人旦那を奪えなかった自身に対する恨み。被害者と言えない。
唯一同情出来るのは、夫に裏切られ最愛の子供2人を奪われてしまったBの妻かな。
中絶を繰り返しさせられた女は人生詰んだが慰謝料安いな。
ズルズル続けていた男、わかっていて離れない女。
どっちもどっち。
子ども殺されても、離婚せずまた子ども産んだはず。夫婦揃って気持ち悪い。。
コイツが刑務所に入ればいい
経験上、既婚を隠して遊ぼうとしてる奴はどこか人間として欠けてるし、頭おかしいよ。
既婚って分かった時点で、サーっと冷めるし、うまく騙されてボロボロにされたことは10年以上経ってもこちらは忘れてない。
もうね、人間性のカケラもないサイコパス
不倫する男って自分がモテているって勘違いするのかな?
頭おかしいんじゃない?
一番の被害者は奥さんと子供。
身籠って被害者ヅラする不倫女も何やってんの?って思う。避妊だって大人になれば分別つくでしょ。被害者ヅラするなと思う。
当事者がそれを理解しないとな。
一緒にしてたんでしょ
被害者は婚姻関係にある配偶者でしょ
しかも子供無関係
管理人の率直な感想
映画「八日目の蝉」を挙げている人がいますが、個人的にもすぐに連想しました。
八日目の蝉はこの事件がベースになっているとのこと。
映画では不倫被害者とも言える女が不倫相手の生まれたばかりの子供を誘拐して4歳まで愛情を持って育てるのに対し、日野OL不倫放火殺人事件では不倫相手の子供を放火したうえで殺害しています。
真逆なのに何故か連想してしまった。
妻の罵倒のせいかな・・・。
不倫の末の殺人事件は多く起こっています。
最近だと帯広市で起きた教師同士の不倫殺人。
誰も幸せにならず、不幸な人間しか生まれない不倫。
それでも不倫による事件は後を絶たない。
日野OL不倫放火殺人事件が起きたのは1993年。
個人的に当時の報道の記憶が全くなく、こんな事件あったの?という感覚です。
約30年経つ現在でも不倫による事件は人を変えて起こり続けている。
どうやったら無くなるんだろう。
不倫の厳罰化は叶わないんだろうか。
不倫は一人では出来ないし、その不幸の度合いと罪深さと実質的被害を考えると、単純に事件を起こした容疑者だけが罰則を受けることに違和感を覚えます。
コメント