【中3自殺】茨城・取手市、中島菜保子さん「もういじめられたくない」引き金は担任【いじめとの因果関係認める】

茨城・取手市で、2015年に中学3年の女子生徒がいじめを訴えて自殺した問題で、県の調査委員会は、「いじめと自殺は因果関係があった」とする調査結果を公表した。

取手市の当時中学3年生だった中島菜保子さん(当時15)は、「いじめられたくない」「死にたい」など、いじめを訴える日記を残し、2015年11月に自殺したが、取手市の教育委員会は「いじめによる重大事態には当たらない」と議決したため、茨城県の調査委員会が、再度、原因究明を進めていた。

20日に公表された調査結果では、中島さんが中3の2学期以降、アルバムに人格を誹謗(ひぼう)中傷される文言を書き込まれたり、体育の授業で仲間外れにされたり、連日のように「くさや」と呼ばれるなどのいじめを受けていたことを明らかにした。

また、同級生が校舎のガラスを割った際、担任教諭が連帯責任としてその場にいなかった中島さんを指導し、いじめで心理的に追い詰められていた中島さんを深い苦しみに陥れ、「いじめと自殺は因果関係があったものと認める」と結論付けた。

当初、「いじめによる重大事実に該当しない」と議決した市教育委員会の対応を「違法」と厳しく批判した。

報告書によると、中島さんは中3の2学期以降、アルバムの寄せ書きに悪口を書かれたほか、体育の授業で仲間外れにされたり、「くさや」と呼ばれたりするなど複数回いじめを受けた。

また、同級生が校舎のガラスを割った際、担任教諭が連帯責任としてその場にいなかった中島さんを指導し、いじめで心理的に追い詰められていた中島さんを深い苦しみに陥れ、自殺への引き金になったと結論付けた。

中島さんは15年11月、自宅で自殺した。

参照元：https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20190320-00414589-fnn-soci

茨城県取手市の2015年いじめ自殺問題で中学3年生の中島菜保子さんが亡くなったのは担任教師の誤った指導が引き金？【ネットの声】

管理人の率直な感想

【※2024年1月22日更新】
停職1カ月の懲戒処分を受けた当時担任の女性教諭が県を相手に処分の取り消しを求めた訴訟の判決が1月12日に水戸地裁でありました。
結果として、「地方公務員法の懲戒事由を欠くものであり、違法な処分」として、女性教諭の訴えを認め、県に処分の取り消しが命じられました。

一人の命がなくなっていて、そこに至るまでの中で加害者を含む周囲の人間がどれくらい女の子の命に対して尊厳を持っていたんだろうという疑念。
希薄な印象は個人的に変わっていません。
女の子のことを思い続けているのはご遺族だけなのか。
亡くなってもなお孤独だというのは気の毒すぎる。