医者になるよう強く要望した母親を殺害し、遺体を損壊、遺棄した長女の裁判があった。
9年間の浪人生活を送り、母の異常な干渉で追い詰められていた被告を、判決は「同情の余地がある」と判断した。
教育を理由に、親が子どもに無理難題を強いる「教育虐待」が社会問題になっている。
教育虐待がエスカレートし、行き着いた悲劇的な結末。親子の間に一体何が起きていたのか。公判では長年にわたる異常な生活状況が浮かび上がった。
『滋賀県母親殺害事件』桐生しのぶさん(当時58)実の娘に刺殺される
2018年4月、桐生しのぶさん=当時(58)=の切断された遺体が滋賀県内の河川敷などで見つかった。
県警は同年6月、大学病院で看護師として働き始めていた31歳の長女のぞみ被告を死体遺棄、損壊容疑で逮捕、9月には殺人容疑で再逮捕した。
今年2月に確定した大阪高裁の控訴審判決によると、のぞみ被告は滋賀県守山市内の当時の自宅で、しのぶさんの首を包丁で刺して殺害し、3月10日までの間に遺体をのこぎりなどで切断し捨てた。
勉強を強いられ束縛の日々を続けた娘
裁判資料と被告への取材によると、のぞみ被告(34)は一人娘だった。
昼夜を問わずメンテナンス関係の仕事をしていた会社員の父は、小学校高学年の頃に社員寮に別居。それ以来、のぞみ被告は母と2人暮らしだった。
母はのぞみ被告が幼い頃から、通信教材を買い与え、将来は医師になることを切望した。
被告自身も、手塚治虫の漫画「ブラックジャック」に憧れ、外科医の夢を抱いた。
しかし中高では成績が伸び悩み、大学受験を控えた高3の頃までに、自身の希望は薄れていた。
それでも母は願望を曲げず、自宅から通学圏内の国公立大の医学部医学科に進学するよう要求した。
のぞみ被告は2005年、現役で国立大の医学部保健学科を受験し、不合格だった。
だが母は、親族に対して「合格した」とうそをつき、のぞみ被告にも従うよう求めた。
のぞみ被告は母の束縛から逃れるために就職を考えたものの、当時未成年だったこともあり、母の同意を得られず実現しなかった。束縛はエスカレートした。
母は自由な時間を与えないようにと、一緒に入浴するよう求めた。携帯電話は取り上げられていた。被告は3回にわたり家出をしたが、母が手配した探偵や捜索願を受けた警察に見つかり、家に連れ戻された。
9年浪人…母親の異常なまでの「医学」に対する執着
そんな浪人生活が実に9年間に及んだ。母は助産師になることを条件に滋賀医科大学の医学部看護学科への受験を認め、2014年に合格。進学後は母との確執は一時和らいだ。
学生生活を経て、被告は徐々に「手術室看護師」を志望するようになった。手術の執刀医にメスを手渡したり、患者の体位変換をしたり、手術の記録を取ったりする看護師のことだ。
落ち着いていた環境が一変したのは大学2年生の終わりごろ。助産師課程の進級試験に不合格になったのを機に、束縛は再燃した。
17年の夏には、当時4年生の被告に医大の付属病院から就職の内定が出ていたが、母は辞退して助産師学校に進学するよう迫った。
受験に失敗したとしても看護師にはならずに、再受験を約束する誓約書まで書かせていた。
同年12月に被告が母親の許可を得ずにスマートフォンを隠し持っていたことが分かると、庭で土下座させ、その様子を撮影した。スマホはブロックでたたき壊し、所有を認めていたもう一つの携帯電話に「ウザい!死んでくれ!」とショートメールを送って罵倒した。
母親を殺害しツイッターに「モンスターを倒した。これで一安心だ。」と投稿
のぞみ被告の心は疲弊しきっていた。母から解放されるために、殺害したいと思うようになった。事件直前の18年1月にはインターネットで、刃物で死ぬ自殺方法や、頸動脈を切って即死させることができるかなどを調べた。
「いろいろと追い詰められてきたなあ。チャンスは何回もあったのに決め切れてなかったことが悔やまれるぞ」「早く決めよう。怖じ気づくな。やっぱり明確で強い思いがないと無理だということがわかった。一応準備だけした」。メモ帳代わりに使っていたGメールの下書き機能を使い、そんなメモも残した。
1月中旬に受けた助産師学校の試験は不合格だった。大学病院への就職手続きの期限が1週間後に迫り、母に「看護師になりたい」と本音を打ち明けた。だが「あんたが我を通して、私はまた不幸のどん底にたたき落とされた」と一蹴される。その後、母は夜通し怒鳴り続けた。被告の我慢は限界に達していた。1月19日のことだった。
二審での被告の供述によれば、その日深夜、就寝前の母の体をマッサージした際、うつぶせになる母の首をもみ終えると、母は寝息を立てていた。被告は寝室に隠していた包丁を取り出し、母の首の左側を刺した。「痛い」という母の声を聞いて怖くなり、もう1、2回刺した。
「モンスターを倒した。これで安心だ」。ほっとした被告は、自身のツイッターにそう投稿した。
口から血を流し動かなくなった母を横目に、ずっと見たかった民間ボディーガードの主人公が活躍するドラマ「BG~身辺警護人~」を見た。肩の荷が下りたような感覚になっていた。遺体に毛布を掛け、その日は寝た。母の遺体を切断し、両手と両足を燃えるごみに出し、胴体は丸形ペールに入れて運び、守山町の旧野洲川の河川敷に捨てた。自宅から約250メートルしか離れていなかった。
滋賀県守山市に発見され、警察が捜査に乗り出した。被告は死体遺棄容疑で6月に逮捕され、殺人容疑で9月に再逮捕された。
近所の住人らは「近所づきあいのない家だった」「1週間前に犬の散歩をしているのを見て、あいさつした」「(娘さんは)医大を目指すぐらい勉強はできたが、コミュニケーションが不得意だった。(お母さんとは)一緒に買い物をするなど仲は良かった」と口々に言った。
のぞみ被告は取り調べに、母の遺体を切断し、捨てたことは認めたものの、殺害についてはかたくなに否認し続けた。
同情示した一審判決後、殺害認める
20年2月に始まった大津地裁の一審裁判員裁判でも、のぞみ被告は「母は自殺した」と、殺害を隠し続けたが、母には自殺の動機がなく、死亡時に被告と2人きりだったため、3月の判決公判では殺人の罪を認定。懲役15年の実刑(求刑懲役20年)が下った。
その一方で判決は、被告の育った環境を「長年にわたり母子だけの閉鎖的な環境」と指摘。成人後も行きすぎた干渉を受け、相当に追い詰められた末に犯行に及び、経緯には同情の余地があると結論づけた。裁判長は「母に敷かれていたレールを歩み続けていたが、自分の人生を歩んでください」と説諭した。
言い渡し後、被告は何度も判決文を読み直したという。
「一審判決は、まるで自分のことをずっと横で見ていたかのようだった」(二審での被告供述)。誰にも理解されないと思っていた母との確執を認められたことで、真相を話し、罪と向き合うことを決めたのだという。判決後、滋賀県内の拘置所に面会に訪れた弁護人に、控訴審では殺人を認めると打ち明けた。
大阪高裁での控訴審はその8カ月後。被告人質問で、一審で殺害を否定した理由を問われたのぞみ被告は「(父に)実の娘が母を刺したことを知られるのが怖かった」と打ち明けた。また、殺害を決意したきっかけは、スマホたたき壊され、助産師学校に落ちた際に「裏切り者」「うそつき」と徹夜で叱責されたこと、と述べた。
21年1月、控訴審判決で言い渡された判決は、懲役10年。一審判決から大幅に減刑した。のぞみ被告は時折ハンカチで目を押さえながら判決の読み上げを聞いた。
「自白したように、罪と向き合い反省して償ってください。これからは自身の判断で進路を決めなくてはいけません。大変なこともあると思いますが、負けずに自分の選んだ道を歩むことで更生してほしいと思います」
言い渡し後、裁判長が説諭すると、のぞみ被告は肩を震わせながら大きくうなずいた。控訴期限の2月上旬までに弁護側、検察側のいずれも控訴せず、刑が確定した。
桐生のぞみ被告談
―お母さんはなぜ医者になることにこだわったのですか?
「母はいわゆる教育ママでした。公立高校が進学校とされて、そこから東大や国公立医学部に行くのが滋賀県民のエリートコースだと言い聞かされていました。母はそのレールに私を乗せようとしました。母は工業高校を卒業したそうです。最終学歴が高卒であることを悔やんでいると何百回も聞かされました。学歴コンプレックスがあったのだと思います」
「母の友人にNさんがいます。少し母より成績が劣っていたようですが、看護学校に行き、現在も看護師としてばりばり働いているそうです。母からは、看護師は介護士のように下の世話もしなければならない過酷な仕事と聞かされていました。今でこそ、新型コロナ流行もあって社会的に意義のある仕事というイメージがついていますが…。それから、母の実母の再婚相手が歯科医でした。医者が社会的に認められているのを肌で感じていたのかもしれません。まとめると、母は自分の学歴へのコンプレックス、看護師への偏見、医師への尊敬があったのだと思います」
―お母さんの教育をおかしい、つらいと思ったことはありますか?
「仕方ないと思いました。受け入れるしかありませんでした。浪人生活で囚人のような生活を10年近く送っています。拘置所はルールさえ守っていれば叱責を受けることはありません。今のほうが気持ちとしては楽ですね。細かいルールが煩わしいこともありますが、刑務官は私に対して『うざい』とか『死ね』とか言うことはありません」
参照元:https://this.kiji.is/741154375854899200?c=39546741839462401
母親の学歴コンプレックスゆえの教育虐待…殺害の手段を選んだ娘【ネットの声】
そして、うまく行かなかったと言って当の母親から罵倒され、母親の支配はエスカレート。
悪循環、負のスパイラル…。
娘の罪は消えないが、立場には同情する。
工業高校卒の親のもとに生まれて国立大看護なら相当頑張ってると思うわ
ただ医学部入って終わりじゃなくてそのあと国試があって、そっちのほうがきつくてうまくいかなくて、やっぱりルートは同じだったかもしれない。
父親が母親を諫めたりもしなかったみたいだものね。
つか学歴コンプレックスある親が子に押し付ける図式ってあるけど、まず自分が大学行けばいいんだよね。大学っていつから何度いってもいいんだし。
この女性みたいに本来は悪人じゃないのに重い罪を犯してしまうってのキツイよね
いくら別居中とはいえ、母親がおかしいくらい気がついたのでは?
自分だけ逃げて、娘に母親を押し付けていたように思えてならない。この娘もある意味被害者。
この娘の将来が心配です。
なんとか立ち直ってほしい。
ほぼほぼ根性論。
こちらの希望は聞かず、きっと深い考えがあるのだろうと思ったら何もなくビックリした。
最悪だったのが大学の単位システムや、卒業論文、理系研究室のあり方など理解を全くしもらえず、最後まで順位のついた成績表が存在すると信じていたことかな。
「成績表はあるが、順位なんて存在しない。」といっても、「嘘つくな」の一点張りだもんね。
今は笑って話せるけれども。
国立大学という地方の変なプライドが邪魔をしたんだろうか?
金でもう少しゆるい私大の医学部なんかだと入れたんだろうし
とにかく子供は親の操り人形では無いという事
あ、私の子供だから仕方ないよねと、何とか現実を受け入れるようにしています。
じゃないと社会理科にかける時間が作れない。
親がそれを望むなら、しっかりレールを敷いてあげないと無謀と言うもの。
でもそんなことあり得ないもんね。
そこに気づけないってことは、やっぱり母親の頭が悪いんだろうな。
そう思いつつ、反論するとことが大きくなるので、指導力が足りず申し訳ないと頭を下げるしかありません。
法的には、親が年端も行かぬ子供を虐待して殺すよりも、虐待に苦しんだ子が親を虐待なしで殺すほうが相対的に罪深いらしい。
個人的には社会経験も積んでいるはずの大人が判断力がまだ備わっていない弱者である子供を親が虐待するほうが何倍も罪深いと思うがな。
母親が極端な育児に走っても誰も気づかない、止められないということ
どんな仕事でも一人で完結するものはなかなかないはずだ。
一人しか関わらない仕事は質が担保されず、大変危険なのだ
これでは毒親
子供に押し付けずに自分が勉強して医者になればいい話
自分の見栄のために人に押し付けるんではない
これが、結果大学のランクに反映されるだけな気がする
また、娘さんもどこかで断固として反抗するべきだったんだよ。殺人に至る前にね。
悲しい事件だ。
トンビの子はトンビなんだよね
鷹が自分をトンビと勘違いしていた奴の子のみが鷹になるだけ
難関国立大はどんなに努力しても運の要素が絡んでくるので、合格確率が70%以上いかないことが多い。この事実をまず理解してない人が、難関大卒ではない人に多いと思う。
1年間気晴らしとしてアニメくらいは見るが恋人も作らず、勉強し続けてきた結果の合格率が70%ってちょっとやっぱりおかしくなるんだよね。だから、現役で受からなければ、ほかの大学に進んでで楽しい人生送るのもいいよね。
田舎は仕事ないけど、首都圏にくれば仕事も多い。
普通なら普段から殴りかかってると思う。腕力で敵わなきゃ家中の窓ガラスを割って暴れてめちゃくちゃにするとかね。
この状態でいい娘じゃなかったとか反省している所が可哀想。いい親じゃないんだからいい娘でなくていいのにね。
高学歴の親が子供に自分と同じような学歴を強制することもよくあること。
子供が望まない、向いていないことを親のエゴで強制することが問題。
を知らないような情弱な母親じゃ無理
母親は工業高校卒?
で、娘には医者になれ?
不合格なのに親戚に合格したと嘘を吐き娘にもそうさせたと。
人生滅茶苦茶にされてこの娘さんには同情しかない。
事件の内容は異常だけれど
この母親と一緒に居たらおかしくもなる。
その前に、家を出る選択をして欲しかったかな。
誰のために勉強しているんだろう?ってなってしまう
この母親
自分が苦労してみて医者になればいい
法的には、親が年端も行かぬ子供を虐待して殺すよりも、虐待に苦しんだ子が親を虐待なしで殺すほうが相対的に罪深いらしい。
個人的には社会経験も積んでいるはずの大人が判断力がまだ備わっていない弱者である子供を親が虐待するほうが何倍も罪深いと思うがな。
実際に諦めた奴の遺伝子を引き継いだ人間なのに
そして追い込まれて100%力発揮できる奴は少ない
あと追い込まれて力発揮できる奴の親は諦めて終わる人生になってない
これが世の中の現実なのにね
この母親も自らの失敗を繰り返さないためにのめり込んでしまったのかもしれないけど、子の人生は親や家柄のものじゃないし、世間体を飾るためのものでもなくて、その一線は親と言えでも弁えるべきだと思う。
ここまで毒親ではないが、私の母親も、私が母が望む「世間体のいい」大学に合格しなかった愚痴を言い続けている。
20代の頃なら、まだ文句を言うのも分かるが、40過ぎて「お前は〇〇大学に受からなかった」と言われ続けると、さすがにしつこいと思う。
事務畑なんかだと4大出より商業高校出た高卒の子の方が飲みこみが早かったり、即戦力になったりするし、特に女子はどうしても結婚出産育児が噛むと学歴をいかせないことも多い。
そこそこの4大出てるのに、育児に便利だからとスーパーのレジ打ちやってたり。
そう言われると何も言えなかった様子。
自分は進学校にいたけど産近甲龍にしか入れなかった。
親はこの学校(進学校)に入れたのにその大学とは恥ずかしい、みたいなことをずっと言われた。
親とぎくしゃくし、同級生に合うのも屈辱になり結局地元を捨てた。
自分に子供ができて親がすり寄ってきて大人の対応をしてたが、子供が成長すると屈辱がフラッシュバックしてきて、結局親と絶縁した。
未だに学歴コンプレックスは収まらない
大学入れって言うだけなら簡単だけど
言うのとやるのでは大違い
ここまでくると本当に虐待だなと思う。
殺人事件だけど被告に同情してしまう。被害者に共感できない。自分も気をつけたい。
親戚や近所から凄いと言われたら鼻高々
我が子の人権よりも世間体や見栄が優先
社会的地位の高い人は悪いことをしないと信じている
ニュースを見ても嘘だと思ってる
私も自分のやりたいことを親に打ち明けた時に、それならいっそ死んでくれた方が親戚にも言いやすいのにって言われて、実家にいることが辛くなり、不眠になり、寝られても自殺する夢ばかり見るようになり、何もないのに涙溢れて止まらなくなったり、今思えば鬱状態だったんだろう
幸い私は家族と離れて暮らすことで、苦しくも
精神的に安定して仕事も見つけて今働けているけど、親を恨んで殺したくなった気持ちは今でも覚えてるな
兎に角世間体を気にする親だった
親と子供は結局他人なので、子供は親の所有物ではないので、子供の人生を通して親が第二の人生を歩もうとするのは辞めて欲しい
この犯人が私だったかもしれないと思うと彼女には同情してしまう
人の親に失礼だとは思いますが毒母を持つ人なみんなそう思うんじゃないかな。
今回は殺害という結果になったが、親を殺さないまでも、それが原因で自殺してしまうケースも多い
子どもの自殺原因ランキングの一位は学業不振で、二位は家庭内の問題
イジメで自殺するケースより多く、立派な社会問題だと思う
学歴はたしかに大事なのかもしれないが、それが人生の全てではない
学歴良かろうと苦労することもあれば、学歴そこそこでも楽しい人生もある
親も子もそこまで思い詰めずに、身の丈に合った生き方をすれば良い
高学歴でも不満や文句ばかりで話しているのが嫌になる人がいます。
人生を明るく楽しくさせるのは学歴ではないなぁ…とつくづく思っています。
やはり明るく前向きな人ほど楽しく人生を生きていると私は思います。
自分の子どもは元気で楽しく生きていてくれれば私はそれだけで嬉しいのになぁ。
勉強と習い事すっぽかして友達と遊びに行く我が子はある意味健全に成長してるのかな(半分嫌味)。
息子を医師にするためスパルタ教育で追い詰めて事件の原因をつくった父親は、『僕パパ』の著者に精神鑑定内容を漏らしたと担当精神科医を守秘義務違反で告訴して有罪判決が下ったが、あの父親も相当病んでいたと思う。
抑圧され続けて、本人の人格にも大きく影響してしまっていると思う。
幼いころから母親に支配され続けてきた被告は、他に解決する方法が思いつかなかったのでしょう。
自尊心を傷つけられ、人生の選択肢を与えられず、最悪の形で自らの人生も台無しにしてしまった。
なんて悲しい事件なんだろう。
同じ親として、考えらされるものがありました。
子どもの個性や気持ちを尊重すること、親の思いを押し付けすぎないこと、しっかりと胸に刻んで子育てしなければと思いました。
母親がやってきたことは間違いなく虐待です。母親からすると娘のためなのでしょうが、一生懸命勉強しても国公立の医学部に行ける人なんて、ほんの一握りです。どんなに頑張っても無理なこともあります。
娘さんの犯した罪は許されないけれど、裁判官のことばには人としての温かさを感じました。
親の敷いたレールの上を有無を言わせず走らせる親、反省してほしい。親と子どもは別人格です。自分の人生をやり直すために子どもを育てるなら、親の資格はないと思います。
既に“娘の為“というより、“自分の為”。
殺人という結果は非常に重大で、生涯罪を償うしか無いが、先にお母さんが娘の心を殺してしまった。
子供は親の所有物では無い。
別居とはいえ、母親の行き過ぎた教育に父親は無関心だったのかな?
教育ママに無関心な父親の子は、こうなる確率高いと思う。かわいそう。
よく子供を東大に入れた母親の記事とかあるけど、個人的にはああいうのもやめた方がいいと思う。
そういうの感化されて、自分の子供もってなる人いるからさ。
自身の学歴コンプレックスから息子達に苛烈な教育。単語を使って例文を決められた時間内に作らせ、出来なければ暴力、叱責。食べるのが遅かった幼い被告の食事を新聞にぶちまけて、そこで食べさせたりとか。二階から突き落とそうとした、というのもありました。
明らかに狂っているとしか言えない母親に父親は見て見ぬふり。背景がとても似ていると思う。
ただ、違うのは秋葉原事件では何の関連もない、罪のない人々を手にかけたけれど、この事件の被告は諸悪の根源である母親を手にかけた事。
結果論かもしれませんが、父親がもっと自分の家庭内の闇に向き合い手を差し伸べていれば、と思いました。
私も思います!「子どもを東大に入れた」の記事。あのお母さんは決してスパルタママではなく、自らが子どもと一緒に習い事を習い、一緒に勉強し、色んなことを共有して努力した人。私は素直に認めるし勉強以外での共感することも多い。でもやはり「東大」のキャッチコピーが一人歩きしていて、それを真似て過度に期待かける親がリアルに周りにもたくさんいる。小4で毎日就寝時間が12時とか・・ちょっと心配になってくる。
親も一緒に受験すれば良いのに笑
センター試験終わったら、何も言わなくなるやろね笑
2、3年で無理なら、入ってからも無理だから、早めに切り替えを
お金と時間は限りがあるので、何事もいい塩梅で
習い事尽くしにさせ
あれもこれもやって
「あれだけお金をかけたのに…」
という毒親を何人も見てきた
やはり「コンプレックス」の押し付けだった
子供がやりたいことではないのに
自分がやりたかったことだけならまだしも
「昔やってみたかったこと」
「他の子がやっているから」
「東大生の子を育てた親が習わせているから」
これが本当の親か?
子供を潰すな
同情しかない
私の母親も毒親で、正直何回も抹殺したいと思ったし、今も支配は続いている。
母親との関係がもたらす心の傷や疲弊は、とてつもなく大きくて重いんです。
でも、普通の家庭で育った人には当然理解できない。
助けを求めるのが必要だったと行っているけど、実際には難しいと思います。
早稲田慶応受験でのストレスで親殺しの殺人事件が昔あったが
それより遥かにきつい目標だな
科目の多さも全然違うし。
娘で9年浪人って可哀相でしょ人生滅茶苦茶よ
まず、娘さんに深く同情します
二人暮らしの閉ざされた生活の中で母親の作った牢獄にいるような日々は想像するに地獄だと思う
自分にも娘がいるが全く言うことききません
それが普通ではないでしょうか
親子と言えど別人格、お互いを尊重し合わなきゃ良い関係は築けません
やはり友人など外と繋がることは大事
刑期を終えたら自分らしい人生を送って下さい
その後の不合格体験を見ても、医学部どころか、普通に学習ができる方ではなかったようですね。やればできるというのは大きな間違い。勉強は天賦の才による違いは確実にある。本当に可愛そうな子。
それを闇雲に、ずっと母親に自身の希望を一方的に押し付けられて育って、始めはあまり疑問すら抱かずに応じていたんだろうな。
普通に考えたら自分の親を殺して、しかもバラバラにして棄てるなんて異常な事だけど、娘さんにしてみたら、苦しい自分を救うには、正に目の前のモンスターを倒すしか無かったのかな。
母親の学歴コンプのせいで子どもが勉強を強制されるなんてゾッとする。
逃げ出そうとしても探偵やら警察やらに連れ戻されたと見て涙が出た。
娘さんとしてはこうするしかなかったのでしょう。
刑期を終えたら自分の人生やり直せますように。
中学受験の勉強をしないなどと言って息子を殺した父親のことを思い出しました。
子どもは親の所有物ではない。
毒親そのものだね
殺人自体は許されない行為だがそれに至るまでの経緯は殺害された母親がつくりだしていて救いがないな
娘も罪を償って出所した頃には年齢的にもいろいろ難しそう
決して他人事ではなく私自身もそうだった。
ただ9年浪人させるような判断はしないし、就職活動に介入もしない。
この母親こそ病んでいたんだろう。
子どもが大きくなれば、外部の介入は難しい。
孤独な子育てをさせていた父親も役割を放棄していたとも思える。
事件発覚時には、殺された母親がこんな毒親だったなんて、まったく取り上げられていなかったです。
娘がサイコパスというような扱いだったかと。
よく9年以上も耐えたな、と思います。
こんなになる前に父親が介入してくれていたら、としみじみ思います。
「娘が希望している」と受験をサポートしているよい母親を演じていたのか。
9年間も浪人の我が子を、それも志望してもいない学部を目指すように、支え?罵倒し束縛し続けるなんて、並大抵の精神力ではできない所業。
ましてや、医者の家庭でもないのに医学部を9年間も強要するなんて…そりゃあ途中で妥協した面も若干あるけど…
これは本当にとんでもないモンスターだったなと、子を持つ親としてつくづく思います。
ただこの母親は度を越えて本当にモンスター化してしまった。
本来なら夫(父親)が戒めるたり助言するなりしていればここまでいかなかった気がする。
この手の事件は本当に良く見聞きするが、同じように父親の影が一切ないのが特徴、モンスターであり最愛の母を殺める事は許されないが、この娘さんには同情を強く感じる
子供が医者になりたいという志を立てた時、それを全力でサポートしたり、1~2年なら厳しく管理してやるのも親心ってもんだろうけど・・・。9年ってそりゃ虐待だよ。引き籠もりじゃないんだろ?自由にさせてやりゃ良いじゃないか。
これで『モンスターを倒した』って被告が泣きながら言ったら、俺が裁判官なら『よくやった』って褒めちゃうかもしれない。
宜しく情状酌量していただきたいなぁ。
それに被告が、たとえ医学科に受かっていたとしても、おそらく母親からのさらに高望みするような束縛は続いたのではないでしょうか。
私は幸い一浪で医学科に進学できましたが、同じ医学科でさえ、旧帝大でなく地方国立大学への進学となったことを4年経っても母にネチネチと言われ続けています。それだけでも正直キツイです。
ここまで極端ではなくても、多かれ少なかれ自分の子供に自分の望みを重ね合わせて、無意識にでも子供の心を抉るような事を言っている親は、多分世間が思っているよりたくさんいると思います。この記事を読んでえーこれは酷いと思っている方に、自分のこともはたと客観的に振り返ってみてもらえれば、被告も多少は浮かばれるのでは?
こういうの、勉強だけでなく、スポーツや芸術分野でもあるよね。
父親が果たせなかった甲子園出場の夢を息子に託すとか、自分が習わせてもらえなかったバレエやらピアノやらを娘にやらせるとか。
親も諦めが大事。
娘の将来を思ってとかではなくて、ただ単に周囲に自慢したいだけ。
もっと寛容な親のもとに生まれていれば、こんな悲惨な人生を歩むことも無かったのに。
本当にこの娘さんが可哀想。
子供には高学歴よりも、一生勉強し続けられる好きなことを見つけ、それを通して社会に貢献できる人になってほしいと望んでいます。
だから勉強しろ、とか言ったことない(自分も言われたことないから関係ないかもだけど)
とは言え、自分の考えは綺麗ごとに過ぎないのかもなーと悩んでもいます。
私が無職でも暮らせているのは夫のおかげですし。
毒親ってさ、外面は良いけど嘘つきだし家の中じゃ支配者。未成年で学生で保護のもとでしか生きられない年齢の子供に対し出ていけや学費払わないとか脅しかけてくる。現段階容疑者の赤堀某、家庭内で母親やってると想像してもらえると非経験者は解るかな。
刑期あけて出て来たら自分のやりたかった事、自分らしく生きて下さい。
父親が社員寮に転居って位だから、この母親とは暮らせないと思ったんだろうね。
親が役目をはたすさず、自分の見栄のために子をアクセサリーのように扱い、子の自我を徹底的潰したこの親に同情の余地なし。父親は一体何をしていたのだろう。
もっと短い刑期で社会復帰させてやるべきじゃないのか。
仕方ない結末だと思う。
結果的には、殺人で刑務所に、10年も入ることになってしまったが、殺人を犯さなかった場合、もっと娘は、苦しむことになっただろう!
だから、結論から言えば、良かったことなのかも知れない。
本当は、母親が、事故や病気で早く死ねば、最善だったのだろうが、偶然、死ぬこともなく、ずっと生きていそうなら、自分で息の根を止めるしかない。
ただ、ちょっと残念なのは、犯行後、すぐ自首して、殺人も認めておけば、かなり軽い罪になったはず。
懲役10年なのは、死体遺棄罪や、一審で殺人を認めなかったために心証を悪くしている。
本来、この情状酌量のケースなら、殺人罪でも、執行猶予がついてもおかしくないケースだと思う。
小さい頃、徒競走すると、何も教えてないのにすごく早い子と、とんでもなく遅い子がいる様に、頭も大きな差が存在する
頭の出来は皆一緒、と何かの宗教の様に信じる親も一部いるようだが、それは間違い
目で見てわかる身体能力の差があるという事は、他の事も全てにおいて差があるという認識を親は持つべきだ
それが分かっていれば、このような悲惨な事件は起きなかったはずだ
人にはそれぞれ向き不向きというのがあり、例えば医師だけが人生の全てではない
各個人にとって、他に幸せの見つけ方は沢山ある
今更の話だが医学科は、特に私立に言えるが2浪以上の他浪は合格させない傾向が強いので9浪となれば絶望的である
医師の自分が言うのは若干説得力に欠けるが、医師になるだけが人生ではないし、他に魅力的な職業は沢山あるという事は強調しておきたい
母に手をかけたのは許されないが、さぞ辛かったろう
うちの場合は中学受験だったんだけど、問題を間違えるとボコボコにされ、友達と遊ぶのも禁止。子供はそれを虐待と気づけないから本当に可哀想なんだよね。
私は幸い就職して家を出たけど、兄は歯科大行って→留年→退学→精神疾患になった。私も、今人間関係で大いに苦労している。精神的に虐待の後遺症もある。
勉強できることは素晴らしいこと。でも、生きてく上ではそれより大切なこといっぱいある。だから、子供が望むような学力にならなくても、受験に失敗しても子供を持つ親御さんは子供を責めないでほしい。この事件のようなことが二度と起こらないように。
強い憎悪を感じました
様々な事件で野次馬が”普通の人”ならああだこうだと騒ぎ立てますが
わたしたちと当事者とは別人格なので前提から間違ってるんですよね
自分と子供とを別人格と受け入れられず無理強いしてしまう教育虐待と同じ構図です
多浪生の苦しみやプレッシャーは計り知れないものがある。
自分が選んだ道ならば、乗り越えられるが、親に強制され、これほどまでに厳しい環境で乗り越えられるはずがない。
母親を止める事ができる人が周りにいなかったのだろうか。
娘さんのした事は、れっきとした殺人ですが、娘さんの人生に同情します。
家庭の中での人間関係のトラブルは容易に殺人事件に発展する。会社や学校であるなら、転職でも転校でもできるからだ。
しかし、家庭の中、特に親子関係の場合、被害者も加害者も逃げ場がないのが通常だ。また、家庭内の人間関係のトラブルは容易には外部に知られない。
この事例では、娘さんが母親の束縛から逃れられる逃げ場か相談先があればなあ、と思ってしまう。
真面目で倫理的な子供ほど自分のことを考えて苦労している母を思い図ろうとしますが、根本からこの親は人間ではないことを理解するのにどれだけ時間と労力を要することか。。私の親の場合は刑事事件に巻き込まれるという社会的制裁をうけたことで、私もはっと目が覚めました。絶対と思っていた逆らえなかった親はただの人間だったのでもう抜け出してもいっかとなりました。
裁判長の言葉は、この方に響いたでしょう。
何故、父親はこの長きにおいて状況を改善しなかったのだろう。
学歴コンプレックスを子供で取り返そうとしてはダメ。良い教育を与えるのと将来を勝手に決めるのとは、全く違います。
この女性、まだ若いのだし、やり直せます。頑張って自分の道を探して欲しいですね。
娘の人生を真剣に考えなかったこの母親には親としての能力や資質はなかったと考える。殺されていいわけではないが、娘には同情する。
順風満帆の社会人が平成以降、医者も含めてどれだけ転けているか。
その事を鑑みれば、医者は生きて名誉を掴む唯一の道ではない。あるがままを大切にしない者はどのみち自分や周囲の人生を曲げるのだ。
ただ、それは外部から強制されるべきものではないため、強制しすぎるとこういう結果にもなり得るのだろう。
というか、父親が母親を止めるべきだったと思う。
記事に見る母親の娘への教育虐待など普通に耐えられるものではない。
娘さんの逃げ道ですらこの母親は塞いでしまったんだろう。
殺害後の遺体破壊は正常な神経で出来るものではない。
検察側はそこに娘さんの心神耗弱を気が付かなかったものか。
何年もよく我慢したものだが決して報われるべきガマンでもではなく殺害は最悪の決断だった。しかし娘さんにしてみれば母親からの呪縛から逃れて10年刑期など何でもない。ホッと気持ちを撫で下ろす処がある。
人の心とは解らないものだ。
親の悲願を果たすために、我が子を利用してはいけない。
他人(親)が勝手に敷いたレールに子を強権的にのせようとしても、子がプラスに感じられないものなら、苦痛でしかない。この種の虐待って、事件にならないと表に出てこないけど、結構多い気がする。明らかな暴力がない限り、児相は関与しないのかもしれないが、精神的虐待でも関わりを遮断できる仕組みがあれば違ったはず。子が犯した罪は許されないけど、毒親から安心して逃げられる環境や手段があればこの事件は起きなかったと思う。
自分が虐待されていた状況も知らず、挙げ句の果てに殺めてしまったかと思うと。携帯も取り上げられ24時間親がくっつき世間を知る環境もなかったのかなと。
本当は勿論殺したくなんかなかったと思う。罪を償った後も一生付きまとうわけでその後の被告の人生の方が苦しいかもしれない。看護師にはきちんと受かってなれたのだから、上手に計画を立て独立し、被告の人生を自由に歩んでほしかったと思うといたたまれない。
私も親に人生の失敗者、負け犬と罵られた。
本当に泥沼にはまっていると、他に助けを求めるという発想がわかないのもわかる。
ただ、私はこの親と一緒にいるとダメだと思ったので、親と離れた。
こういう親は、子供を罵倒するくせに、離れようとすると絶対に離さないようにするものである。
自分の足で生きていく事は厳しい事もあるが、毒親から離れられて幸せだと思う。
この人も、自分で気づく時があったら良かったと思う。
親から離れることができずに、殺してしまった事はやはり罪。
でも本当に気の毒だと思う。
更生して幸せになってほしい。
子供に押し付けるほど、いい職業だったりいい大学だったりするなら自分が行けば?
子供には子供の人生があり、子供に自分の夢を投影すべきじゃない。
この娘さんには同情する。
殺人はもちろん犯罪だが、苦しかったのだろうと思う。
母の支配から脱して自分の人生を取り戻してほしい。
子供の気持ちを考えない親の身勝手な願望がどれだけ子供を苦しめると同時に意味のない馬鹿げていて愚かなことなのかが深々と思い知らされる事件だったのではないかと思います。
子はアクセサリーではない。
管理人の率直な感想
私事ですが、僕も同じように母親が教育に厳しい人でした。
小学生から中学2年まで、口を開けば「勉強しろ」「宿題はしたのか?」「テストの点数は?」でした。
勉強をしていないと暴力。
憎くて憎くて仕方がなかった。
僕の母親は勉強ができる人だったし、年上のいとこたちも全員いい大学に入っていました。
だからそれなりに重責というか義務感みたいなものを感じていたのも事実です。
僕の場合は中2の途中で完全に放棄しました。
もう勉強はしないと断言しました。
上を目指せばキリがないし、人並み以上に点数を取っていれば文句を言われる筋合いはないと思ったのです。
いや~大変だった。
だから被告の苦しみは理解します。
この母親は身の程もわきまえず自分の欲や自己顕示の一端として娘を利用し虐待した。
実の娘をアクセサリーや道具のように扱った。
安いアクセサリーはいらない。
周囲の人たちには「高級アクセサリーが手に入ったの」と嘘もついている。
工業高校卒が悪いわけじゃありません。
僕の友人には工業で良い成績を収め高給取りになった人間が何人もいます。
しかし、工業卒の親による医学部強要は無理がある。
テメーが何言ってんだ?というお話です。
それでも被告は滋賀医科大学の医学部看護学科に入学してるんです。
立派なもんじゃないですか。
まだ足りないってか?強欲が。
と、亡くなった人にあまり言いたくはないのですが、これは教育虐待を行っている全国の親御さんに向けたメッセージでもあります。
ブーメラン食らいますよ?
教育欲に憑りつかれた毒親は自覚がないものです。
年頃のお子さんがいる方々は今一度、自分が子供にどう接しているか見つめ直していただきたい。
手遅れになる前に。
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